ホウチャクソウ(宝鐸草) とは、北海道〜九州の林内の暗い場所に生息する
ユリ目イヌサフラン科チゴユリ属ホウチャクソウ種の耐寒性球根植物です。
茎は真っ直ぐ伸びて上部で2分枝し、鱗片葉がつきます。茎、葉、花などの全草が緑色をしています。
葉は長楕円形で、互生して付きます。
春に3枚の花弁と3枚の萼片から成る合着しない筒状花を1〜3個束生させてつき下垂して咲かせます。
花弁先端は濃緑色で開きません。
花が終わった後成る果実は球形の液果で最初緑色をしていますが黒熟します。
花名は、花を下向きに吊り下げて咲く姿が、神社軒先の四方に吊られた鈴「宝鐸」に似ていることに由来します。
ちょっと魅力的ですが、残念ながら、全草に臭気がある毒草です。
花色が黄色いキバナホウチャクソウ(黄花宝鐸草)もあります。
似ている花にアマドコロ属のアマドコロやナルコユリがありますがアマドコロ属の花は合着しないこと、草に臭気はありません。
一般名:ホウチャクソウ(宝鐸草)
、学名:Disporum sessile
、APG植物分類体系:植物界被子植物単子葉類ユリ目イヌサフラン科チゴユリ属ホウチャクソウ種
、生息地:北海道〜九州 生活環境:林内の暗い場所
、生活型:擬似一年草の多年草(地下茎を伸張させて翌年も開花)
、草丈:30〜60cm
、茎:真っ直ぐ伸びて上部で2分枝し鱗片葉がつく
、茎色:緑色 葉色:緑色 葉形:長楕円形
、葉長さ:5〜15cm 葉幅:2〜4cm 葉の付き方:互生
、花色:緑色で先端が濃い 花長:2〜3cm 花形:筒状
、花被片数:3枚の花弁と3枚の萼片から成り合着しない、また先端は開花しない 花の咲き方:1〜3個下垂して咲く
、開花期:4〜5月
、果実形:球形 果実色:緑→濃熟 果実タイプ:液果 球果径:1cm
、備考:臭気のある毒草
、学名の由来:Disporum(チゴユリ属) sessile(花茎の無い)
、名前の由来:花が下垂して咲く姿が神社軒先の四方に吊られた鈴「宝鐸」に似ていることから
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