イランイランノキ(Ilang ilang)とは、インドなど東南アジアに自生するモクレン目イランイランノキ属(カナンガ属)の樹高が10〜20mになる熱帯性常緑高木です。
明緑色の葉は長楕円形をしており葉身が10〜20cmで互生して付きます。
花は現地では周年さいており、最初、白かったものが緑色となり、時間とともに黄色くなり最後は薄橙色になってれます。葉腋から9枚ほど束生して出る花弁は細長く捩じれて垂れ下がります。花の長さは6〜10cmで、雄蕊や雌蕊が多数あります。黄色くなった花弁は夕方から強い芳香を出し始めます。この花弁を蒸留抽出したものはイランイラン水いう超高級な香水となります。
花後は9個ほどの果実からなる集合果を作ります。果実は黒熟します。
イランイランノキは花から精油を採取する他、街路樹や庭植えに使われます。
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一般名:イランイランノキ(Ilang ilang)
学名:Cananga odorata
分類名:植物界被子植物門双子葉植物綱モクレン目イランイランノキ属(カナンガ属)
別名:イランイラン(Ylang ylang)
原産地:インド、フィリピン、インドネシア、シンガポール 環境:熱帯雨林
生活型:熱帯性常緑高木
樹高:10〜20m
葉形:長楕円形 葉色:明緑色 葉長:10〜20cm 葉の付き方:互生
花色:白→緑色→黄色→薄橙色(枯れる) 花形:細長く捩じれて垂れ下がる 花の付き方:葉腋から束生 花弁数:9枚 花長:6〜10cm 雄蕊・雌蕊数:各多数 香り:花に強い芳香
開花期:周年
果実タイプ:9個程から成る集合果 果実色:黒
用途:アロマ(花から精油)、街路樹、庭植え
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