カキツバタ(杜若)【かぎけんWEB】

カキツバタとは、アヤメ科アヤメ属の耐寒性・水性宿根草(多年草)です。

カキツバタ

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カキツバタ、筑波実験植物園fuji(2021年4月24日)

カキツバタ(杜若)とは

カキツバタ(杜若、学名:Iris lavigata)とは、日本〜東シベリア原産で、アヤメ科アヤメ属の耐寒性宿根草(多年草)です。万葉集の時代から謳われた古典園芸植物で、古くから栽培・育種されています。 梅雨が始まる少し前に、岸辺で花茎を伸ばし、青紫(稀に、白)の花を咲かせます。
似ている花に、アヤメ(文目)があります。

■綾目と杜若の違い

美人を形容するのに、「いづれが綾目(アヤメ)か、杜若(カキツバタ)か」という言葉がよく使われます。
カキツバタとアヤメは似ているので違いを以下に記します。

カキツバタ、アヤメ、ハナショウブの違い

さらに、カキツバタ(杜若)、アヤメ(綾目)、ハナショウブ(花菖蒲)の違いを見てみましょう。 いずれもアヤメ科アヤメ属で紫系の花色が多いです。3者の違いは以下の通りです。

●花びらの付け根の模様の違い

カキツバタ(杜若、燕子花、I. laevigata)ー白筋
アヤメ(文目、綾目、I. sanguinea)ー網目状
ハナショウブ(花菖蒲、I. ensata var. ensata)−黄色い模様

カキツバタ(杜若、燕子花、I. laevigata) アヤメ(文目、綾芽) ハナショウブ
左から、
杜若(I. laevigata)ー白筋文目(I. sanguineaーアヤメ模様)花菖蒲(I. ensata var. ensata)ー黄色い目模様

●カキツバタ、アヤメ、ハナショウブのイラスト

カキツバタ、アヤメ、ハナショウブの違い

●咲いている場所の違い
 アヤメは乾燥した庭や畑、カキツバタ(I. lavigata)は水の有る岸辺の浅瀬に咲く。
●外花被片(萼)の中央にある模様
 アヤメには綾目模様、カキツバタには白腺がある。
●葉
 アヤメの葉は細長く硬い、杜若の葉は幅広で柔らかい。


●咲く場所の違い

乾燥した場所に咲く アヤメ(文目、綾芽)
水辺に咲くーハナショウブ(花菖蒲、I. ensata var. ensata)カキツバタ(杜若、燕子花、Iris laevigata)

●開花順

開花の順番は、早い方から、アヤメ(早いものは4月下旬から、5月上旬)→カキツバタ(5月)→ハナショウブ(6月)となります。

花名の由来

属名の「Iris」はギリシャ語の「(虹)」、種小名の「 lavigata」は「(無毛の)」と言う意味です。

花言葉

花言葉は「幸運、雄弁」です。

一般名:カキツバタ(杜若)、学名:Iris lavigata、分類名:植物界被子植物門単子葉植物綱キジカクシ目アヤメ科アヤメ属カキツバキ種、原産地:日本、朝鮮半島、東シベリア、生活型:耐寒性宿根草(多年草)、草丈:50〜70 cm、葉長:7cm、葉形:剣状、花長:7〜8 cm 花色:紫・白、開花期:5月〜6月、用途:観賞用

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カキツバタ

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カキツバタ、筑波実験植物園fuji(2021年4月24日)