カスミソウ(霞草) とは、小花が多数集まり霞のように見える
ナデシコ目ナデシコ科カスミソウ属の耐寒性一年草/多年草です。
学名の Gypsophila(ジプソフィラ) は、ギリシャ語のGypsos(ジプソス=石灰質の)+philos(フィロス=好む) という石灰質の土壌を好むことに由来します。
枝を多数集めて花瓶に活けると垢抜けた室内装飾となり、ブーケやフラワーアレンジメントの添え物として重宝です。
代表的品種には、一重で白花のジプソフィラ・エレガンス(G. elegans)や、
八重で毎年咲くジプソフィラ・パニクラタス(G. paniculata)の他、
矮性品種の ジプソフィラ・ムラリス(G. muralis)やジ、
プソフィラ・ケラスティオイデス(G. cerastioides)
があります。
一重で白花の代表品種 ジプソフィラ・エレガンス(G. elegans)
一重のものは、学名がジプソフィラ・エレガンス(Gypsophila elegans)という一年草のカスミソウで1cm程の小花を多数咲かせ、和名をハナイトナデシコ(花糸撫子)やムレナデシコ(群撫子)とも言います。
ジプソフィラ・エレガンス(Gypsophila elegans)の変種
コペントガーデン・マーケット(G. elegans Covenr Garden Market)−代表的な園芸品種で草丈の高い大輪白花を咲かせる。花弁数が多くボリュームがある。
アルバ・グランディフロラ(G. elegans var. alba-grandiflora)−巨大輪の白花
ベニバナカスミソウ(G. elegans var. carninea)−小輪の暗紅色花
ロゼア(G. elegans var. rosea)−極小輪の紅色花
八重で毎年咲くジプソフィラ・パニクラタス(G. paniculata)
八重で毎年咲くものはシュッコンカスミソウ(宿根霞草)です。
ジプソフィラ・パニクラタス(G. paniculata)の種類
フロレ・プレノス(G. paniculata 'Flore Pleno')-代表品種で小輪八重白花
ブリストル・フェアリー(G. paniculata 'Bristol fairy')-フロレ・プレノスの改良品種
レッド・シー(G. paniculata 'Red Sea')-濃桃色花
フラミンゴ(G. paniculata 'Flamingo')-薄桃色花
カスミソウのその他の品種
ジプソフィラ・ムラリス(G. muralis)−草丈の低い品種で白や桃色の小花を咲かせる一年草
ジプソフィラ・ケラスティオイデス(G. cerastioides)−ヒマラヤ原産の草丈が低い(5〜10cm)品種で、花は白地色に薄紫色の筋あり
ジプソフィラ・レペンス(G. repens)−スイスアルプスやピレネー山脈に生息する草丈が低い(15cm)這性品種で花色は白(=オノエ・マンテマ)
一般名:カスミソウ(霞草)
学名:Gypsophila spp.(ジプソフィラ)
別名:ジプソフィラ(Gypsophila)、ギプソフィラ(Gypsophila)、シュッコンカスミソウ(宿根霞草)、ハナイトナデシコ(花糸撫子)、ベビーズブレス(babys-breath)
分類名:植物界被子植物門双子葉植物網ナデシコ目ナデシコ科カスミソウ属
原産地:イラン
樹高:50〜60cm 花径:1cm
花色:白・桃・赤 開花期:5〜7月
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