キクノハアオイ(菊葉葵)とは、初夏に道端で小さな朱花を付けるアオイ目アオイ科キクノハアオイ属の一年草です。
熱帯アメリカから世界中に広がった帰化植物で、日本では関東〜九州の空き地や道端で見られます。
草高は低く茎は枝分かれして蔓状に伸びます。
菊の葉に似た丸味のある掌状に切れた葉を持ったアオイ科の植物ということが名前の由来です。
毛が生えた茎から互生に長い葉柄を持つ葉を出します。
葉縁に鋸歯があり、葉先から毛が出ます。
両性花で花の中心に先の裂けた赤い雌蕊があり、その周りを合着して筒状となった黄色い雄蕊(花糸+葯)が取り巻いています。
このように癒合して筒状となった花糸を持つのがアオイ科の花の特徴です。
そして雌雄蕊の周囲をさらに、葉より小さな朱赤の5枚の花弁で取り巻いた花を、葉腋から咲かせます。
一般名:キクノハアオイ(菊葉葵)
学名:Modioa caroliniana
別名:ツルアオイ(蔓葵)
分類名:植物界被子植物門双子葉植物綱アオイ目アオイ科キクノハアオイ属
原産地:熱帯アメリカ
生息分布:世界中に帰化、日本では関東〜九州 環境:空き地、道端
草高:10〜30cm
生活型:一年性帰化植物
茎形:枝分かれして蔓状に伸びる
葉形:菊の葉に似た、卵形で5〜7裂し掌状となる 葉柄:長い 葉のつき方:互生 葉縁:鋸歯
花色:朱赤 両性花 花弁数:5枚 花形:筒状花 開花期:5〜6月 花径:1cm
雌蕊色:赤 雌蕊の状況:先が裂けている 雄蕊色:黄 合着した雄蕊:アオイ科特有の花糸(filament)が合着して筒状となる
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