ウシノシタ(牛の舌)とは、ゴマノハグサ目イワタバコ科ストレプトカーパス属の非耐寒性多年草です。
茎を伸ばさず、発芽した時に1枚だけが肥大し牛舌に似た大きな子葉となり、一生、本葉を出さずに過ごす単葉種です。
初夏に多数出た細い花茎に紫や白い筒状花を横向きに咲かせます。
小花の先端は5裂します。
花後に成る果実はらせん状に捩れた紙縒り(こより)状をしています。
花名の Streptocarpus は、この果実の形から付けられており、
ギリシャ語で「捩れた果実」という意味です。
Streptocarpus rexii(ストレプトカーパス・レクシー)は、ウシノシタと同じ
ストレプトカーパス属の花で、茎は出しませんが放射状に多数の葉を出す多葉種の
代表です。
余談ですが、魚では、シタビラメ(舌平目)のことを、ウシノシタ(牛の舌)とも呼びます。
一般名:ウシノシタ(牛の舌)
学名:Streptocarpus wendlandii(ストレプトカーパス・ウェンドランディー)
別名:ストレプトカーパス、Cape primrose
分類名:植物界被子植物門双子葉植物綱ゴマノハグサ目イワタバコ科ストレプトカーパス属(ウシノシタ属)
原産地:ナタール(南アフリカ)
生活型:多年草
草丈:20〜30cm
葉長:50〜100cm 葉幅:60cm 葉形状:長楕円形 葉色:緑(表)、赤紫(裏)
花長:3〜4cm 開花期:5月 花色:青、紫、桃、白 花形状:筒状で先端は5裂
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