サツキ(皐月)は、春に背の低い街路樹として植えられる耐寒性常緑低木です。同じ枝から複数の花色を咲き分けるものもあり、刈り込みに強いので盆栽や生け垣に使われます。サツキツツジと呼ばれるようにツツジの一種で同属ですが、ツツジと区別するには新芽が伸び出す時期や開花期、花の大きさや光沢の有無で判断されます。一般にサツキの咲き始めはツツジより幾分遅く旧暦5月頃に咲くので五月(サツキ)と呼ばれます。サツキはキリシマと同様江戸時代にツツジから育種された園芸品種で、その後さらに、小輪で多花のクルメツツジ(久留米)や、大輪で大株のヒラド(平戸)、極小輪のミヤマ(深山)、大輪で赤紫の花を咲かせるオオムラサキ(大紫)などが作出されました。
●クルメツツジ・スソゴノイト(久留米 '裾濃の糸')
クルメツツジの紫色系代表品種で中輪で濃紅紫色の花を咲かせます。
開花期:4月下旬〜5月中旬
一般名:サツキ(皐月)
学名:Rhododendron indicum(ロドデンドロン)
別名:サツキツツジ(皐月躑躅)
分類名:ツツジ科ツツジ属
原産地:日本
樹高:30〜100cm 花径3.5〜5cm 開花期:5〜6月 花色:赤・白・桃
花姿:一重・二重・八重・絞り咲き・複色の咲き分け
ツツジ科には他に、ミツバツツジ(三葉躑躅)やシャクナゲ(石楠花)、西洋アジサイのアザレア(ベルジアン・アザレア)などがあります。
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