サワガニ(沢蟹)とは、日本固有種の甲殻綱エビ目サワガニ科サワガニ属の小さな淡水性の蟹です。
北海道〜九州までの綺麗な小川や沢などで一生を過ごします。
体長は2、3cmの小さな蟹で小川の石下に潜んでいたり、岩上に鎮座していたりします。
体は滑らかで、体色は甲が黒褐色で脚が赤いものや、全身が青っぽいもの、白っぽいものなどがいます。
川に住む生き物なので生食すると感染症の恐れがありますので食べるときは必ず加熱してからなになります。
代表的な利用法としては、野趣料理で素揚げし姿のまま料理の副えものとしたり、
飼育して理科の学習用とされます。
■蟹が出てくる物語
日本の民話「さるかに合戦」では、まず、猿と蟹が登場し、蟹が持っていたお握りを、猿がうまいことを言って、拾った柿の種子と交換させます。
柿
猿はすぐにお握りを食べてしまいますが、蟹は柿の種を植えて、「早く芽を出せ、出さなきゃハサミで切っちゃうよ」と歌い柿を脅しながら育てます。その後、柿に花が咲き実がなりますが、蟹は柿の実を取ることができません。そこに猿が現われ代わりに柿をとってやると言い柿の木に登りますが約束を守らず自分だけ食べて。蟹が催促すると未熟な柿の実をカニにぶつけ蟹は絶命してしまう。その際に、カニは子ガニ達を生む。
親を殺された子ガニ達は親の仇うちを誓い、猿にさんざんひどい目に合わせられている、栗や、臼、蜂、牛糞に協力を要請し、力を合わせて猿をこらしめるというお話です。お話し中で、蟹は猿と一戦を交える存在です。
一般名:サワガニ(沢蟹)
学名:Geothelphusa dehaani
別名:Japanese Freshwater Crab
分類名:動物界節足動物門甲殻綱エビ目エビ亜目カニ下目サワガニ科サワガニ属
分布域:北海道〜九州までの日本 環境:綺麗な沢などの淡水
全長:2〜3cm 体表:滑らか 体色:甲が黒褐色で脚が赤いものや全身青っぽいものなど
行動:夜行性 活動期:春〜秋で、冬眠する
食性:無脊椎動物や藻類などの雑食性 天敵:鳥、両生類、小動物
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