スベスベマンジュウガニ(滑々饅頭蟹)とは
スベスベマンジュウガニ(滑々饅頭蟹、学名:Atergatis floridus)とは、エビ目オウギガニ科マンジュウガニ属スベスベマンジュウガニ種の小型の毒蟹です。
千葉〜沖縄の太平洋岸の岩礁域に棲息し、全長5cm以下と小さい蟹なので子供の磯遊びの対象となり得そうです。
名前は可愛らしいけど
殻は灰・赤・紫褐色地に白っぽく薄汚れた斑模様があり、甲羅が饅頭のように盛り上がり殻表面に突起がないので滑々
しており愛嬌のある名前が付けられていますが、食べると死ぬ場合があります。
毒は、殻と鋏部の身にあり、貝毒のゴニオトキシンや、河豚毒のテトロドトキシン(TTX)が含まれ
ており死亡例が報告されています。
死亡例では身が小さい蟹なので蟹を出汁にして味噌等で食べたことが原因となっています。
毒蟹9種
オウギガニ科とヒシガニ科に属する
9種が知られ、スベスベマンジュウガニ(滑々饅頭蟹)もその1種です。
一般名:スベスベマンジュウガニ(滑々饅頭蟹)
、学名:Atergatis floridus
、分類名:動物界節足動物門甲殻亜門エビ綱(軟甲綱)真軟甲亜綱エビ目(十脚目)エビ亜目カニ下目オウギガニ科マンジュウガニ属スベスベマンジュウガニ種、分布域:千葉〜沖縄の太平洋岸 環境:岩礁域
、体形:横長で甲羅が盛り上がり殻表面に突起がなくて滑々
甲羅長:5cm以下 甲羅幅:5cm
、体表色:赤褐色〜紫褐色地に白い雲紋模様
、食性:海藻、貝類、ゴカイ
、特徴:毒蟹で筋肉と甲羅に貝毒のゴニオトキシンや河豚毒のテトロドトキシン(TTX)などが含まれる。
●毒蟹9種 【オウギガニ科】
スベスベマンジュウガニ(Atergatis floridus)、
キイマンジュウガニ(Atergatis integerrimus)、
ユウモンガニ(Carpilius convexus)、
イワオウギガニ(Eriphia sebana)、
オオアカヒズメガニ(Etisus splendidus)、
ヒロハオウギガニ(Lophozozymus pictor)、
ツブヒラアシオウギガニ(Platypoda granulose)、
ウモレオウギガニ(Zozymus aeneus)
【ヒシガニ科】カルイシガニ(Daldorfia horrida)
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