ホテルニューオータニ
都内に住んでいると、都心の高級ホテルに泊まることは、まず、ありません。
せいぜい食事やパーティ、友人・知人の結婚披露宴に出席したり、待ち合わせに使ったりするくらいです。
しかし、遠くからの旅人にとって、ホテルとは旅の拠点となり、サービスと密接に接することから、旅先を代表する空間という存在となります。
特に、日本を初めて訪れる外国の方にとっては、ホテルの外的な条件−立地条件等や、内的な条件−レセプションの対応、客室の居心地、
ルームサービス、レストランの味やサービス、附帯する施設などがあいまって、日本を代表する民間外交官のような多目的役目を果たしてます。
私達が外国に行ってホテルに泊まったときも同様に感じることでしょう。
そんな日本を代表するホテルの一つにホテルニューオータニがあります。
特に日本庭園は四季折々の草花や樹木が近場で楽しめることがメリットの一つです。
広大で、庭の手入れ、管理が行き届いており、しかもそれがあろうことか、都心の一等地にあります。
余計なお世話ですが、これだけの庭園を一私企業が維持・管理する苦労は並大抵ではないと思われます。
小市民の私は、固定資産税が大変じゃないかと心配をしてしまいます。
園内に和風レストランを配されるなど様々な工夫を凝らしているのでいらぬ心配ですね。
日本情緒を味わえるホテルはそうないと言えます。正に、日本の誇りであり宝でしょうか。
ホテル ニューオータニといえば、昔、映画の撮影に使われたホテルです。
森村誠一氏の「人間の証明」で、「母さん、僕のあの帽子どうしたでしょうね」
(西条八十氏の詩の一節)というセリフが映画のCMとなり、当時大きな話題となりました。
映画では、「東京ロイヤルホテル」としてありましたが、背景に使われていたのはニューオータニのようでした。
春、枝垂桜のころ、ホテル ニューオータ、2012年4月6日
ホテルニューオータニ 本館は、今(2021年8月現在)もほぼ姿を変えずに建っています。そして、日本庭園もそのままの姿を維持しています。
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