日常生活では自覚しないでやっているせいか、やったかやらなかったかを覚えていないことがままあります。例えば、出掛ける時にポットの電源を抜いたか、玄関の施錠をしたかを歩き始めてから気になるような。
しっかりしている時でもこんな状態ですから、眠い時や、酔っぱらってる時、急いでいる時、商品知識が乏しい時には、いろいろ不都合なことが頻発するようで、...。
【F氏宅にて】
1)働き者の奥さんが、
その晩、疲労して目も半分閉じるほど眠かったようで。でも、元来が几帳面な性格で、寝る前に歯だけは磨こうと、気力を振り絞って洗面所に行ったところ、
暫くして、
「ウッ、何これ。セッケン味!」
、と叫んだとのこと。ご主人は優しい方で、また、知らん顔していると後が怖い(らしい)ということもあり、おっとり刀で駆けつけてみるてぇと、そこには、歯ブラシばかりか、奥さんの口中と言わず、口の廻りから盛んに泡が吐き出していたそうでございます。
「間違えて、練り歯磨きの代わりに、チューブ入り洗顔石鹸で歯を磨いてしまったらしい。」
ということで、奥さんはすっかり目が覚めて、その後は口中から石鹸味が消えるまでゴシゴシと、今度は本物の歯磨き粉で磨き直したとか。笑うに笑えない、お話でした。
写真1 練り歯磨きと美容洗顔石鹸
2)しかし、ご主人も
似たような経験をお持ちだそうで。以前から奥様に、
「顔に何か塗ったら、せめて、化粧水だけでも。」
と煩く言われていたある日、「せめて」をつけたんだそうでございます。そこで、さっそく義務を達成したことを奥様に報告すべく、
「この化粧水は夏用らしくペパーミントの香りがしてスーとしたよ。」
と報告したら、
「変ねぇ。いつもと使ってるけど、匂いもスーもしないはずよ。」
と言われ、よくよく見たら、化粧水ではなく洗口液を顔に塗ってしまったそうで(写真2)。
本人の弁、「ビンの大きさといい、液体の色といいよく似てるもんだね。」
写真2 化粧水と洗口液
3)このお宅にはお嬢さんがいらして、
朝は兎に角、慌ただしいとのこと。こちらは、ヘアスプレイと、制汗・デオドラントを間違えたそうで、
「間違ってデオドラントを頭にスプレイしてしまった」
そうな(写真3)。いやはや色々な使い方をされるご家庭があるものですな。
写真3 制汗・デオドラントとヘアスプレイ
4)現場検証
F氏宅にお邪魔した際にくだんの洗面台を見せてもらい納得。
>同じ場所に似た形と色、大きさのビンやチューブ、缶があり、いつ、このような悲劇(喜劇?)が生まれてもおかしくない状態でした。
幸いなことに、今までのところ、ヘアムースで歯を磨いた方はいないとのことでした。これもあるいは時間の問題なのかもしれませんね。
写真4 液体歯磨きとヘアムース
まぁ、笑っておられる方の中にも、一度はこのような経験がおありではないでしょうか?
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ウッ、セッケン味!
麹町便り
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