平成 桜田門外の変

【かぎけんWEB】
皇居、2002年3月21日
白蟻被害

桜田門外の変?

白蟻の被害深刻
白蟻被害
とある日、皇居桜田濠に沿って散歩を楽しんでいました。合歓の木や柳の木などが春の息吹を受けてそろそろ芽を出し始めました。こんな街路樹が皇居周辺を規則正しく囲んでいます。今日は3月中旬、とても気持ちが良い晴れ上がった一日です。

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皇居桜田門外の変!? 白蟻の被害深刻(2002年3月21日)  麹町便り(memoに引継ぎ)  memo(麹町便りから引継ぎ)  戻る


お濠では鴨でしょうか、水鳥達が気持ちよさそうに泳いでいます(@写真)。
「あそこに泳いでいる鴨を見て、 『鴨鍋何人前分あるね。』 なんて言っちゃいけませんよ。」
白蟻被害
@皇居のお濠
鴨が気持ちよさそうに泳いでいます。
「分かってますってば。」
「いつも、そんなに食い意地ばかりはっていると思わないでね。」
と言うような、他愛もないお喋りをしながら歩いていますと、じき桜田門という所にさしかかった訳でございます。
「あれぇっ、この木に大きな穴が開いてる〜!」(A写真)
「雷でも落ちたのかしら」
「違うでしょう。」
「白蟻じゃないですか?」
「白蟻は家の土台まで食べるという話を聞いたことがあるけど、生きてる木まで食べちゃうの?」
白蟻被害
Aぽっかり穴が開いた木
「もし、これが白蟻の被害じゃなくって、雷が原因だとしたら、この木の場合、上の方にも穴が開いてなければいけないわよね。」 (B写真)
「だいぶ前のことでしょうが、焦げ後もないし、きな臭さも感じないということは、やはり原因は白蟻かしら。 他にもやられてる木ある?」
     ・・・
注意深く見ながら歩いて行きますと、・・・
白蟻被害
B上の木の上半身
「あら、この木も中が空っぽ!」(C写真)
「中身が無くて皮一枚しかないのに生きてられるわね。」
「そりゃぁ、木だって死ぬ気(木)にはならないでしょう。」
「えっ、それってひょっとしてジョーク?」
「それより地面をご覧なさいよ。」
白蟻被害
C別の木にも大きな穴が・・・
「あら、身が散乱してるぅ〜。」(D写真)
「良く見ると穴だらけで、ボロボロね。」
「これはやっぱり白蟻の所為ですね。」
「酷いわね、他にも沢山やられてそうね、大丈夫かしら?」
「宮内庁に連絡して
 『お宅の木、白蟻にやられてますよ。』
 と教えて上げた方が良いのか、それとももう気付いてるのだろうか?」
「自然界は弱肉強食の世界だから、自然の摂理に任せた方が良いのだろうか」
などと、色々と話しながら散歩を続けた次第です。
白蟻被害
D木の周りに落ちていた腐った木片
木は白蟻に食われ、白蟻は鳥に食われ、鳥は人間に食べられる。そして、人間は死んでバクテリアに分解される。自然界に無駄なもの無し! 食物連鎖は自然の摂理。人間が無理に自然に手を入れて保護し過ぎてもいけないかな、と妙に考えてしまう一日でした。