お濠では鴨でしょうか、水鳥達が気持ちよさそうに泳いでいます(@写真)。
「あそこに泳いでいる鴨を見て、 『鴨鍋何人前分あるね。』 なんて言っちゃいけませんよ。」
|
@皇居のお濠
鴨が気持ちよさそうに泳いでいます。
|
「分かってますってば。」
「いつも、そんなに食い意地ばかりはっていると思わないでね。」
と言うような、他愛もないお喋りをしながら歩いていますと、じき桜田門という所にさしかかった訳でございます。
「あれぇっ、この木に大きな穴が開いてる〜!」(A写真)
「雷でも落ちたのかしら」
「違うでしょう。」
「白蟻じゃないですか?」
「白蟻は家の土台まで食べるという話を聞いたことがあるけど、生きてる木まで食べちゃうの?」
|
Aぽっかり穴が開いた木
|
「もし、これが白蟻の被害じゃなくって、雷が原因だとしたら、この木の場合、上の方にも穴が開いてなければいけないわよね。」
(B写真)
「だいぶ前のことでしょうが、焦げ後もないし、きな臭さも感じないということは、やはり原因は白蟻かしら。
他にもやられてる木ある?」
・・・
注意深く見ながら歩いて行きますと、・・・
|
B上の木の上半身
|
「あら、この木も中が空っぽ!」(C写真)
「中身が無くて皮一枚しかないのに生きてられるわね。」
「そりゃぁ、木だって死ぬ気(木)にはならないでしょう。」
「えっ、それってひょっとしてジョーク?」
「それより地面をご覧なさいよ。」
|
C別の木にも大きな穴が・・・
|
「あら、身が散乱してるぅ〜。」(D写真)
「良く見ると穴だらけで、ボロボロね。」
「これはやっぱり白蟻の所為ですね。」
「酷いわね、他にも沢山やられてそうね、大丈夫かしら?」
「宮内庁に連絡して
『お宅の木、白蟻にやられてますよ。』
と教えて上げた方が良いのか、それとももう気付いてるのだろうか?」
「自然界は弱肉強食の世界だから、自然の摂理に任せた方が良いのだろうか」
などと、色々と話しながら散歩を続けた次第です。
|
D木の周りに落ちていた腐った木片
|
木は白蟻に食われ、白蟻は鳥に食われ、鳥は人間に食べられる。そして、人間は死んでバクテリアに分解される。自然界に無駄なもの無し! 食物連鎖は自然の摂理。人間が無理に自然に手を入れて保護し過ぎてもいけないかな、と妙に考えてしまう一日でした。
|