マルソデカラッパ(丸袖calappa>学名:Calappa calappa)とは、エビ目(十脚目)カラッパ科カラッパ属の饅頭型をして頑丈な大きなハサミを持つ海の生物(蟹の1種)です。中型のカラッパです。
カラッパとは、インドネシア語で「椰子の実」を意味する「kelapa(クラパ)」が転訛したものです。
カラッパの形が椰子の実を半分に割ったような形をしていることに因みます。
また、日本語でハズカシガニ(恥ずかし蟹)というのは、ハサミで顔を隠してるように見えるからです。
相模湾〜九州の日本やインド洋、西太平洋の浅い砂泥地に生息します。
手足は短いです。甲(殻)はすべすべして滑らかです。甲の両側が張り出し横に長楕円形をしています。
殻色は単色または紫色の斑紋のあるものの2種類います。
仲間には、虎柄の斑紋があるトラフカラッパ(虎斑calappa)もいます。
殻のない顔を短い手足で覆うので恥ずかしがっているように見えます。
昼は砂地に潜り目と触覚だけを出し、夜に食べ物を求めて行動します。
巻貝や宿仮りなどの貝を好物にし、貝を掴み、左のハサミで貝を回し、右のハサミで少しずつ貝の縁を切る、ちょうど林檎の皮むきのように貝殻を剥いて中の身を食べます。
人間の食用にはしません。
一般名:マルソデカラッパ(丸袖calappa)
学名:Calappa calappa
別名:ハズカシガニ、Giant box crab
分類名:動物界節足動物門甲殻軟甲綱エビ目(十脚目)カラッパ科カラッパ属マルソデカラッパ種
分布域:相模湾〜九州の日本やインド洋、西太平洋 環境:浅い砂泥地
甲羅形:丸い 甲羅長:10〜13cm 体甲色(殻色):殻色の斑紋:単色または紫色の水玉模様(斑紋)のあるものの2種類
甲羅表面:すべすべして滑らか ハサミ:頑丈
食性:巻貝やヤドカリなどの貝を食べる動物食性
行動:夜行性(昼は砂地に潜り目と触覚だけを出す)
手足:短い 食用の可否:食べない 特徴:饅頭型の体形と頑丈な大きなハサミを持つ、ハサミで顔を隠してるように見える。
備考:カラッパとは、インドネシア語で「椰子の実」を意味する「kelapa(クラパ)」が転訛したものです。
左のはさみで貝を回し、右のハサミで少しずつ貝の縁から切って行き身を食べる
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東海大学水族館(2015年11月22日)
無脊椎動物図鑑
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