ヒバリ(雲雀)とは
ヒバリ(雲雀、学名:Alauda arvensis)とは、シベリア、ユーラシア大陸、アフリカ大陸北部、イギリス、日本に分布する、ヒバリ科ヒバリ属の留鳥です。 英名では、skylark(スカイラーク)や、Alauda arvensisと呼ばれます。
麦畑のような野原の開けた場所に生息します。
別名では、春早々に出現するので「春を告げる鳥」と呼ばれます。似た名前に「春告げ鳥」がありますがそれば別鳥で鴬(ウグイス)を意味します。
雌雄とも全長17cm程で、同色です。
翼開長は32cm程です。頭にトサカのような冠羽があり、雄は頻繁に立てますが、雌はあまり立てません。耳羽は赤褐色をしています。
肢色はピンクで、爪は鋼色をしており、前肢は3本、後は1本あります。肢の爪は、後肢は前肢の4倍程長いです。
嘴色は黄褐色で先端は黒い。腹部は黄褐色で羽衣上部に黒い斑点があります。
食性は、昆虫や、クモ、種子、若葉などの雑食性で、採食行動は地表で行います。
繁殖期には、雄は囀りながら50〜100m上空をホバリングして、雌に求婚したり、縄張り宣言をします。これを「揚げ雲雀」と呼びます。
繁殖期は春で、繁殖は卵生で、雌が地上に巣をつくります。一度に雌が生む卵数は3-5個です。
卵の殻色は灰白色地に、暗褐色斑があります。孵化まで約11日です。
地上に卵を産むので、イタチや、ネコ、ヘビの他、カラスに卵を狙われます。
また、巣立ちが早いので飛べない内に巣から出て、ヒナが天敵に襲われることもあります。
アンゼルセン童話にひな菊と共に登場するヒバリさん
アンデルセン童話は、グリム童話とともに代表的な童話の古典です。アンデルセン童話を書いたのは、ハンス・クリスチャン・アンデルセン(Hans Christian Andersen、1805年4月2日 - 1875年8月4日)というデンマークの代表的な童話作家&詩人で、156編の童話から構成されますが、その中に「ヒナギク」編があります。
「ヒナギク」編では、大好きなヒバリ(雲雀)さんがあるとき人間に捕まって籠(かご)に入れらて、その時に芝生と共にひなぎくさんも籠の中に植えられて再開を果たしますが、…、というお話です。
名前の由来
属名の「Alauda」は、ラテン語の「alauda(ヒバリ)」に由来します。
種小名の「arvensi」は、ラテン語の「野の」と言う意味です。
似た鳥
ツグミ(鶫)と似ています。
一般名:ヒバリ(雲雀)
学名:Alauda arvensis
分類名:動物界脊索動物門脊椎動物亜門鳥綱スズメ目ヒバリ科ヒバリ属
別名:「春を告げる鳥」、英名:skylark (Alauda arvensis)
似ているが「春告げ鳥」は鴬(ウグイス)、
特徴:頭部の冠羽、
生息地:シベリア、ユーラシア大陸、アフリカ大陸北部、イギリス、日本、生活環境:麦畑のような野原の開けた場所
雌雄同色、腹部色:黄褐色、羽衣上部に黒い斑点がある、冠羽:トサカのような羽。雄が頻繁に立てる、耳羽:赤褐色
全長:17cm、翼開長:32cm、指数:4本(前3本、後指1本:爪が長い、嘴色;黄褐色で先端は黒、後肢色:ピンク、
鳴き声:フィチフィチフィチ / ピージョルピー…
食性:昆虫、クモ、種子、若葉などの雑食性、採食行動:地表、
繁殖期の行動:雄は囀りながら50〜100mまでホバリングし縄張り宣言をする「揚げ雲雀」、
繁殖期:春、営巣:地上、繁殖方法:卵生、営巣者:雌、一度に雌が生む卵数:3-5個、孵化まで:約11日、卵殻色;灰白色地に暗褐色斑、
巣立ち:孵化後8−10日、飛翔まで:20日、
天敵:イタチ、ネコ、ヘビ、カラス、
雲雀が登場する文学:万葉集大伴家持、松尾芭蕉、与謝蕪村、
季語:春
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