アカンサス(Acanthus)とは、地中海沿岸原産で、ギリシャ建築の柱頭模様で有名な
シソ目キツネノマゴ科ハアザミ属の耐寒・耐乾・耐蔭性の大型多年草(宿根草)です。
学名のアカンサスとはギリシャ語で棘を意味しますが、それは花の付け根の苞に棘があることによります。
長い穂状花序に沿って多数の茶褐色の萼がつき、そこから唇形の小花を出します。
アカンサスの種類
モリス(A. mollis、ハアザミ)やスピノサス(A. spinosus、トゲアザミ)、
ハンガリカス(A. hungaricus、ナガハアザミ)という品種が良く植えられます。
モリスは草丈2mほどになり、1.5mほどのスピノサスより大きいです。
前2者は常緑で葉幅がありますが、ハンガリカスは細葉で冬に落葉します。
コリント様式の建築に使われているのはスピノススの大きな根生葉で、葉が深裂しており、
アザミの葉に似ていますが先は棘状になっていません。
一般名:アカンサス(Acanthus)
、学名:Acanthus(アカンサス)、
、別名:ハアザミ(モリス種、葉薊)、トゲアザミ(スピノサス)、ハンガリカス(ナガハアザミ)、
ベアーズ・ブリーチ(Bear's Breech)、ブランク・アーサイン(Brank Ursine)
、APG植物分類体系:植物界被子植物真正双子葉類シソ目キツネノマゴ科ハアザミ属
、原産地:地中海沿岸、熱帯アジア
、生活型:耐寒・耐乾・耐蔭性の大型多年草(宿根草)
、草丈:50cm〜200cm
、葉長:50〜100cm 葉幅:20cm 葉の付き方:根元で叢生 葉柄:長い 葉形:羽状で深い切れこみあり鋸歯の先端に棘 葉質:厚くて光沢がある
、花序形:穂状花序 花序高:50〜200cm 花色:白、稀に薄紅色(茶色い萼) 花の咲き方:斜上に出て横向き 花形:筒状 苞に棘 花期:6〜9月
、果実タイプ:刮ハ 種子長:1cm
、備考:葉はギリシャ建築円柱の柱頭模様の一つコリント式とされる。
■関連ページ
アカンサス(Acanthus)
memo(2014年5月25日)
6月の花#5(2003年)
6月の花#2(2004年)
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