アジサイ(紫陽花)
アジサイ(紫陽花)とはミズキ目アジサイ科アジサイ属の耐寒性落葉低木です。
花は両性花(完全花=生殖能力がある)と装飾花(不完全花、中性花)の2つから構成され、両性花には雄蕊と雌蕊がありますが極く小さな花なので目立ちません。
装飾花は大きな花弁(実際は萼です)を持ちますが、雄蕊と雌蕊が退化しているので実を結びません。
花の少ない時期に貴重な花
他の花が咲かない梅雨時に開花する貴重な花です。
小花−実際は萼片−が集合して大きな半球状の花(上から見ると手鞠型)を咲かせます。
気候や土壌の質、経時によって花色が変化します。
時間の経過とともに、同じ花でも花色が薄緑→白→青や桃色、白のように変化します。
昔はトイレの傍に植えられていたためトイレの花と言ったイメージが強かったですが、
最近は輸入物の「ハイドランジア」が入ってきたせいか、すっかりイメージが一新しました。
アジサイ系統
系統別には、ヤマアジサイ系や、ガクアジサイ系、ヒメアジサイ系統に分類されます。
●アジサイの種類
通常、テマリ型と言われるアジサイ(紫陽花、学名:H. macrophylla)−ほぼ装飾花のみ
マイコアジサイ、
キヨスミサワガクジサイ、
ウズアジサイ(渦紫陽花、学名:f. concavosepala)−紫陽花の装飾花が丸みを帯びた品種
ガクアジサイ(額紫陽花、学名:H.macrophylla f. normalis)−両性花の周囲にある装飾花を額に見立てて命名。
ヤマアジサイ(山紫陽花、学名:H. macrophylla sub. serrata)−代表品種に七段花
カシワバアジサイ(柏葉紫陽花、学名:H. quercifolia)−北米原産で、大きなブッドレアのような円錐状の花を咲かせ、葉が柏の木の葉に似ていることから命名されました。
等の種類があります。
日本のアジサイがヨーロッパに行って育種されたハイドランジア(西洋アジサイ)にもテマリ型やガクブチ型があります。
カシワバアジサイ(柏葉紫陽花)は、アジサイというより、
ブッドレア(Buddleja、日本名:フサフジウツギ(房藤空木) に近い花を咲かせます。
アジサイ品種
近年、隅田の花火や、サーカス、剣の舞、万華鏡などの様々な紫陽花の園芸品種が育種されています。
かぎけん花図鑑の「特集 紫陽花」には、本紫陽花(月組)や、額紫陽花(墨田の花火、城ケ崎、ポージーブーケ・グレイス、ポージーブーケ・ミミ、ポージーブーケ・ララ、ユングフラウ・ホワイト、ユングフラウ・ラベンダー、フラウオチョウ、桃の山、土佐緑風、ダンスパーティ、モダンタイムス、甘茶)、山紫陽花(菊咲き七段花、伊豆の華)、蝦夷紫陽花、柏葉紫陽花、ハイドランジアを掲載しています。
ホンアジサイは日本原産でほぼ装飾花のみから成ります。
ガクアジサイは、両性花を中心に周囲を装飾花が縁取り、代表的な品種に「城ヶ崎」があります。
一般名:アジサイ(紫陽花)
、学名:Hydrangea macrophilla
、別名:ハイドレインジア(Hydrangea)、七変化
、分類名:植物界被子植物門双子葉植物綱ミズキ目アジサイ科アジサイ属
、原産地:日本、東アジア、北南米
、生活型:耐寒性落葉低木
樹高:1.5〜2m
葉色:緑 葉形:卵形で明瞭な葉脈 葉の付き方:対生
鋸歯:あり 開花期:6〜7月
、
花色:紫・青・桃・白 花弁数(萼変数):5枚
備考:萼(花弁のように見えるもの) 装飾花(花のように見えるもの)、
中性花(雄蕊と雌蕊は退化)
西洋紫陽花:装飾花のみ
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