ゴバンノアシ(碁盤の脚) は、石垣島以南の南日本、太平洋諸島の熱帯地域の海岸等で、芳香のある白花を咲かせるサガリバナ目サガリバナ科サガリバナ属の常緑中高木です。
夏の夕、総状花序に上向きに咲く白花からは、房状をした鮮紅色の雄シベが飛び出しています。
花は朝には散ってしまうので、綺麗に咲いている花を撮影するチャンスはなかなかありません。
ちなみに、同属のサガリバナは下向きに花を咲かせます。
葉は皮質で大きな広倒披針形をしており、互生して付きます。
花名は果実が碁盤の脚に似ていることからつけられました(下に本当の碁盤の脚の写真があります)。
漂流種子として知られ、果実はスポンジ状で軽く、水に浮くので、海流で遠くまで運ばれ、漂着先で子孫を増やします。漂流中に魚に捕食されないためか果実に魚毒があり、これを利用して漁を行うところもあります。
一般名:ゴバンノアシ(碁盤の脚)
学名:Barringtonia asiatica
別名:バーリングトニア(Barringtonia)、Fish poison tree(フィシュポイゾンツリー)
科属名:植物界被子植物門双子葉植物綱ビワモドキ亜綱サガリバナ目サガリバナ科サガリバナ属
原産地:石垣島以南の南日本、インド、マレー半島から太平洋諸島の熱帯地域 環境:海岸
樹高:20m 花色:白 開花期:7月 雄しべ(花糸)色:白で先端が鮮紅色 花弁長さ:5cm
果実形:四角錐で碁盤の脚に似ている 果実色:緑→茶褐色(熟すと) 果実サイズ:10cm角
葉形:広倒披針形 葉色:緑 葉のつき方:互生
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