ハナウド(花独活)とは、初夏〜夏、山地や海岸の縁に分布するセリ目セリ科ハナウド属の大型多年草です。
直立した茎は緑色をしており、中空です。葉は大きく3出複葉で、小葉には鋸歯があります。
花序は大きく、白い小花が多数集合して半球形になっています。
小花は外側の花弁が大きい。
花の塊は最初大きな葉に包まれていますが、徐々に大きくなり葉から出てきます。
花の付いている枝は放射状に広がり、傘を広げたように見えます。
同じセリ科の エゾノシシウド(蝦夷の猪独活)
と比べるとどちらも茎の上部で分枝し、茎は太く緑色で中空であり、
花は複散形花序で白い小さな五弁花を多数付けますが、
エゾノシシウドは葉が小さいので見分けられます。
また、エゾニューと似ていますが、エゾニューは茎が枝分かれせず一本であるのに対し、
ハナウドは茎先端が数本に枝別れしているので異なります。
写真は、ハナウドの亜種で、北海道に分布する
オオハナウド(学名:Heracleum lanatum Michx. var. lanatum)です。
北海道最北端の宗谷岬に群生していました。
一般名:ハナウド(花独活)
学名:Heracleum nipponicum
別名:−
分類名:植物界被子植物門双子葉植物綱セリ目セリ科ハナウド属
関東〜九州 環境:湿った場所
生活型:多年草 草丈:50〜200cm
茎姿:直立 茎色:緑 茎状態:中空
葉形:3出複葉 小葉縁:荒い鋸歯あり
花序形:複散形花序 花色:白 花弁先端:2裂 小花は花序中央では小さく、周囲で大きい。
開花期:5〜8月 花冠:20cm
果実形:倒卵形
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