カンレンボク(旱蓮木) は、中国原産のミズキ目ヌマミズキ科カンレンボク属の落葉高木です。
夏に咲く花は、ギンネム(銀合歓)に似ており、
秋に成る果実は遠くから見ると栗の実のように見えます。
さらに、果実を近くで見るとクリ(栗) の実を軽小軟短にしたような形をしています(「それは似てないと言う」と言われそうですが)。
葉は長楕円形で大きく光沢があり、葉脈がはっきりしています。
互生に付き、葉表毛は無毛ですが、葉裏の基部には綿毛が密集します。
夏に淡黄色の花を咲かせ、秋に黄緑色をした球形の集合果をつけます。
用途としては、街路樹や家具等の加工材、製紙材、果実、根、茎葉に抗癌効果があり薬用とされます。
この抗がん効果があることから、英名では、Cancer tree、Tree of Life、Happy treeと呼ばれます。
但し、副作用が強いことから、現在では使用されていないようです。
また、中国ではカンレンボクの生命力が強く果実が多数成ることから子々孫々繁栄を表す喜びの木ということで、キジュ(喜樹)と呼ばれます。
一般名:カンレンボク(旱蓮木)
学名:Camptotheca acuminata(カンプトセカ・アクミナタ)
別名:キジュ(喜樹)、Cancer tree、Tree of Life、Happy tree
科属名:植物界被子植物門双子葉植物綱ミズキ目ヌマミズキ科カンレンボク属
原産地:中国
樹高:30m 常葉/落葉の別:落葉 葉形:長楕円形 葉の付き方:互生 葉長:15〜25cm 葉幅:5〜10cm 葉脈:明瞭 毛の有無:無(表)、基部に綿毛が密集(裏) 葉質:光沢あり
開花期:7〜9月 花色:淡黄色→黄
成実期:10〜12月 果実色:黄緑色 果実形:球形 果実種類:集合果 集合果径:3cm
用途:街路樹、家具等の加工材、製紙材、薬用(抗癌効果)
薬用部位:果実、根、茎葉
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