クサギ(臭木)とは、夏に筒状花の先端が5深裂した、芳香のする白い小花を集合して咲かせるクマツヅラ科クサギ属の落葉低木です。
花の中央には、1本の雌蕊と、4本の雄蕊があります。
萼と花筒は紅紫色です。
花序の枝は3分枝を繰り返し伸張します。
葉は花に比べ大きです。
葉や茎が傷つけられると悪臭がするので、その名があります。
秋、花を咲き終えた後、青い果実がなり、熟すと黒くなりますが、紅紫色の萼とマッチして美しいです。
果実は貴重な空色や若草色の染料となり、萼は灰色の染料として使われたり、
民間療法でリューマチや高血圧の薬として使われる他、
樹木は観賞用の植木とされます。
火災などで先住の植物が耐えた後に逸早く生える木として知られます。
ボタンクサギ(牡丹臭木) やゲンペイカズラ(源平葛)などと同じ、クサギ(臭木)の仲間です。
果実の感じがオクナ科オクナ属の低木であるミッキーマウスノキ(Mickymouse Tree) に似ています。
クサギ(臭木)とミッキーマウスノキ(Mickymouse Tree)の違い
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一般名:クサギ(臭木)、学名:Clerodendrum trichotomum、別名:Peanut butter shrub、Harlequin glory bower、
分類名:植物界被子植物門双子葉植物綱シソ目クマツヅラ科クサギ属、
生息分布:北海道〜沖縄の日本全国、朝鮮半島、中国、環境:原野、荒地、樹高:3〜4m、開花期:8月、花色:白、
萼色:紅紫、雄蕊数:4本、雌蕊数:1本、葉長:30cm、葉の状態:柔毛あり、
結実期:11月、果実色:青〜黒
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クサギ(臭木)
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最後の花と落花した後の未成熟の果実
未成熟の果実が黒熟したところ。蟻が萼の上を歩いています。
最後の花と落花した後の未成熟の果実
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クサギ(臭木)
2009年10月18日、城ヶ崎海岸で
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2008年11月30日、城ヶ崎海岸で
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