ミヤコグサ(都草、学名:Lotus japonicus)はヨーロッパ原産で、マメ科ミヤコグサ属の在来種(史前帰化植物)で多年性の野草です。
日本全国の道端や野原、海岸で見られる野草ですが、京都によく見られるので都草と名付けられました。
また、別名で烏帽子草と呼ばれますが、これは花の形が烏帽子に似ていることから付いています。
春〜初夏に、葉腋から花序を伸ばし黄色いエンドウに似た蝶形の花を一花茎に1〜3個咲かせます。花萼は筒状で先は裂け、萼片が萼筒と同じか長い。染色体数は2n = 12。
ミヤコグサとセイヨウミヤコグサの類似点
戦後、法面緑化や飼料、土壌侵食防止用に、欧州から同科同属のセイヨウミヤコグサ(学名:Lotus corniculatus)が輸入され繁殖して帰化しています。
ミヤコグサとセイヨウミヤコグサはいずれもマメ科・ミヤコグサ属の多年草で、黄色い蝶形の花を咲かせます。
ミヤコグサとセイヨウミヤコグサの相違点
両者の違いは以下の通りです。染色体数が異なるので、両者は交配困難なので別種です。
・ミヤコグサは1花茎に1〜3輪の花を咲かせます。ガク裂片がガク筒よりやや長いです。染色体数は2倍体
・セイヨウミヤコグサは1花茎に3〜7個咲かせます。上から見ると輪のようになっています。ガク裂片がガク筒よりやや短いです。染色体数は4倍体。
また、似た花に、花が赤くなるニシキミヤコグサ(錦都草、L. krylovii)があります。
一般名:ミヤコグサ(都草)、学名:Lotus japonicus、又名:エボシグサ(烏帽子草)、原産地:ヨーロッパ、分類名:植物界被子植物真正双子葉類マメ目マメ科ミヤコグサ属、草丈:10〜30 cm、株:根元で分枝し匍匐、葉色:緑、葉形:3出複葉、小葉:卵形、葉縁:全縁、葉序:互生、花序:散形花序、花冠形:蝶形、花色:黄色、萼:筒状で先端が5深裂、開花期:4月〜8月、果実型:豆果。
■関連ページ
ミヤコグサ(都草)
城ヶ崎海岸(2009年5月24日)
城ヶ崎海岸(2008年6月15日)
野草図鑑
ま・マ行の花図鑑
花暦2008年
memo
花暦
|