ナルコユリ(鳴子百合)

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ナルコユリとは、ユリ目キジカクシ科アマドコロ属の山野草です。

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ナルコユリ


ナルコユリ(鳴子百合)とは、ユリ目キジカクシ科アマドコロ属の多年草の山野草です。 葉は花と比べると大きく、笹の葉に似ており、互生して付きます。 弓状にしなった花茎に沿って合着した淡緑色の筒状花を4〜5個が束になって下垂して咲かせます。 花後に球状の緑色をした果実を付け、秋に黒熟します。

アマドコロ属の仲間
アマドコロをはじめ、ナルコユリ、ミヤマナルコユリ、オオナルコユリなどがあり新芽を山菜に、根茎を生薬に利用されます。 アマドコロの茎は角ばっており、花には花柄はありません。 ナルコユリ(学名:Polygonatum falcatum)は茎断面が円形で、花に花柄があり、2p程の花が1ヶ所から3〜4個下垂し、雄蕊の花糸は無毛です。 ミヤマナルコユリは全長が短く、茎も短く、葉形は楕円形で、花柄は葉裏で左右に分かれて付き、花糸に毛があります。
オオナルコユリ(学名:Polygonatum macranthum)はナルコユリを大型にしたような植物で、草丈は100〜150cmとなります。葉は先端が尖った楕円形で、ナルコユリと同サイズの花を下垂して、1株で40個ほど咲かせます。雄蕊に毛があります。

一般名:ナルコユリ(鳴子百合)
学名:Polygonatum falcatum
分類名:植物界被子植物門単子葉植物綱ユリ目キジカクシ科アマドコロ属
生息分布:本州〜四国、九州 生活環境:山地の林下
生活型:多年草
草丈:50〜120cm 
茎長:150cm 茎断面:円形 
葉長:10〜20cm 葉形:披針形 葉の付き方:2列で互生 
開花期:5〜6月 花色:淡緑色 花長:2cm 花の付く部位:葉腋から花柄が1本ずつ出て先が4本程に分枝する(分枝は短い花柄部) 花の付き方:4〜8箇所に各3〜4個ずつついて下垂 花柄:花の基部に1mm程の短い花柄あり
雄蕊数:6本 雌蕊の花柱:無毛 雄蕊の花糸:無毛 
果実タイプ:液果 果実色:黒紫色 果実形:サクランボ状  果実径:1cm 種子形:卵形 種子径:0.3cm 種子個数(/個):8個

◆アマドコロ属の仲間
●アマドコロ(甘野老)
アマドコロ(甘野老、学名:Polygonatum odoratum)は、春、ナルコユリ(鳴子百合)に 似た壷型の芳香の良い白花を2個ずつ吊り下げて咲かせるユリ目キジカクシ科アマドコロ属の山野草です。 花茎は丸ではなく四角っぽいです。漢名で、「イズイ(委ずい)」と言います。
開花期:4〜5月
葉形:長楕円形 葉の付き方:互生 
花色:緑白色 花形:筒状花 花の出場所:葉腋
果実形:球形 果実色:黒熟

●ヒメイズイ(姫委ずい)
ヒメイズイ(姫委ずい)は、春、山地や高原、海岸などの草地で、短矩の直立した花茎にアマドコロを小型にした緑色を帯びた壷/筒状の白花を下向きに咲かせるキジカクシ科アマドコロ属の多年草の山野草です。 茎には稜があり、葉は艶のある緑色で丸みを帯びており、葉表にはくっきりした葉脈が表われ、茎に互生して付きます。ヒメイズイ(姫委ずい)の花名の一部にあるイズイ(委ずい)とは、漢名でアマドコロ(甘野老)の意味で、これより小さいことに因みます。花後、果実がなり秋に黒紫色に熟します。
一般名:ヒメイズイ(姫委ずい)
学名:Polygonatum humile
分類名:植物界被子植物門単子葉植物綱ユリ目キジカクシ科アマドコロ属
分布地:北海道、本州(中部地方以北)、九州
草丈10〜30cm 
開花期:5〜7月 花筒長:1.5〜2cm 
葉長:4〜7cm 
果実径:0.8cm 
ヒメイズイ(姫委ずい) 

■関連ページ
ナルコユリ(鳴子百合)  六甲高山植物園(2014年9月15日)  高山植物図鑑  ナ行の花図鑑 


●六甲高山植物園

ナルコユリ
ナルコユリ(鳴子百合) 果実
六甲高山植物園で、2014年9月15日