オオイタビ(大崖石榴) は、クワ科イチジク属の常緑蔓性低木で気根を出し岩や塀、他の樹木上を這います。
イチジク属なので、花は夏〜秋、葉腋に出た短い葉柄に1個の花嚢を付け内部に小さな雌花か雄花を咲かせる雌雄異株です。花嚢はイチジク(無花果)に似ています。
同属にはイタビカズラやヒメイタビがあり良く似ています。
違いを調べると、オオイタビはイタビカズラより果実(花嚢)が大きく、
イタビカズラの葉は細長く先端が尖っていますが、オオイタビとヒメイタビの葉は卵形で先端は丸みを帯びています。葉はオオイタビは皮質で光沢がありますが、ヒメイタビに光沢は無くまた皺があります。
ヒメイタビとオオイタビでは中脈に対する側脈の角度が異なり、ヒメイタビは大きく円弧を描くようですが、オオイタビは角度が急なので見分けられます。
また、葉や茎に、ヒメイタビでは毛が目立ちますが、オオイタビではさほど目立ちません。
一般名:オオイタビ(大崖石榴)
学名:Ficus pumila L.
別名:オオイタビカズラ
分類名:クワ科イチジク属
生息分布:房総半島以西〜九州、沖縄などの暖地
生活型:常緑蔓性低木 雌雄異株 葉質:厚い皮質 葉形:卵形 葉長:6〜10cm 葉色:緑 葉縁:全縁
開花期:6月 果実(花嚢)形:球形 成実期:9〜11月 果実径:4cm 果実色:青→紫
特徴:イタビカズラより花嚢(果実のようなもの)が大きい、イタビカズラの葉先は尖る、オオイタビとヒメイタビは葉先が丸い、ヒメイタビは中脈と側脈との角度が大
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