オウレン(黄連、学名:Coptis japonica)は、日本原産で、キンポウゲ科オウレン属の耐寒性常緑多年草です。葉形により、キクバオウレン(菊葉黄連、学名:Coptis japonica var. anemonifolia)や、セリバオウレン(学名:C. japonica var. dissecta)、コセリバオウレン(学名:C. japonica var. japonica)があり、これらをまとめて黄連と言っています。
雌雄異種で、花には2種類あり、雄蕊と数個の雌蕊を持つ両性花と、雄蕊だけを持ち種を付けない雄花があります。
春に、新葉を展開する前に細長く茶色の花茎を伸ばし、その先端に1〜3輪の白花を咲かせます。但し、この白い花弁のように見えるものは、実際には萼であり、本物の花は細い紐状のものです。
根茎が活用されます。細根を除いて乾燥させ、さらに残った細根を焼いて根茎だけにしたものが漢方薬の「黄連」という生薬となる他、「黄連湯」や「三黄瀉心湯」等の方剤に使われます。日本のオウレンは薬効が高いとされ、福井県がで全生産量の7割を占めます。
別種に、梅花に似た白花を1輪咲かせるバイカオウレン(梅花黄連)があります。
一般名:オウレン(黄連)、学名:Coptis japonica、分類名:植物界被子植物真正双子葉類キンポウゲ目キンポウゲ科オウレン属、原産地:日本、分布:日本の北海道、本州、四国、生活環境:山間地の半日陰、草丈:10?20 cm、根生葉、葉形:1回3出複葉、小葉形:卵形、葉縁:荒い鋸歯または裂、雌雄異株、両性花:雄蕊と数個の雌蕊、雄花:多数の雄蕊、花茎高:20〜50 cm、花序形:総状花序、花径:1 cm、花弁形:小スプーン形、形花色(実際は萼色):白〜淡黄緑色、萼片数:5〜6枚、萼片形:花弁状、開花期:2月?5月、果実型:袋果。
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