サフラン(Saffron) とは
サフラン(Saffron、学名:Crocus sativu)とは、秋、クロッカスに似た紫色の花を咲かせる アヤメ科クロッカス属サフラン種の球根植物です。原種はギリシャ産ですが、現在栽培されているものは園芸品種です。
草丈は低く松葉のような葉が10本程生えた中から短い茎を伸ばし比較的大きな花を咲かせます。雌蕊の花柱は鮮紅色をして3裂しており、乾燥させたものは同じくサフランという名で 高価な香辛料や薬として珍重されます。
乾燥させたサフランは水に浸すと特有の香りのある黄色い着色料となり、スペインのご飯料理「パエリャ」や、モロッコ料理「クスクス」に使われます。似た花に コルチカム(Colchicum)=イヌサフラン(犬Saffron) があります。
サフランの雌蕊を乾燥させたもの。
パエリャ サフラン(Saffron)の代表的料理「パエリャ(paella=Spanish rice dish)」。サフランはご飯を黄色く染めると共に香りづけに役立ちます。
サフランは、イヌサフラン(犬Saffron)=コルチカム(Colchicum)と似ています。イヌサフランは有毒植物です。
左:サフラン(Saffron)、 右:イヌサフラン(犬Saffron、猛毒植物)
一般名:サフラン(Saffron)
学名:Crocus sativus
別名:Saffron crocus(サフランクロッカス、花)
分類名:植物界被子植物単子葉類キジカクシ目アヤメ科クロッカス属サフラン種
原産地:園芸品種、(原種はギリシャ)
生活型:球根植物 草丈:20cm
葉形:肉厚で線形 葉色:緑 葉数:10枚
花色:紫 花径:8cm 花冠形:漏斗状
開花期:10〜11月 雌蕊:1 花柱:鮮紅色で3裂 雄蘂数:3
用途:香辛料と薬用(花柱)、鉢植え、花壇
備考1:薬用として柱頭を鎮静、通経薬、冷え性改善に使用する 成分:カロチノイド配糖体(クロシン)
備考2:黄色色素はクロチン、芳香成分はサフラナール
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