トリカブト(鳥兜)は、日本の湿った山野に自生するキンポウゲ目キンポウゲ科トリカブト属の多年草です。
夏〜秋、茎先に総状または散房状花序に青紫色の花を咲かせます。
花の形が、能楽で被られる冠、すなわち、烏帽子(えぼし)に似ているのが名前の由来です。
葉は掌状に3裂し、枝に互生してつきます。
キンポウゲ目の植物には有毒のものが多いですが、このトリカブトはとりわけ毒性が強く、
全草にアコニンと言う強力な毒があり、ドクゼリやドクウツギ(毒空木)とあわせて日本3大有毒植物に指定されます。
トリカブトの変種で、葉が3〜5深裂し、茎が湾曲したものに
ヤマトリカブト(山鳥兜、学名:A. japonicum Thunb.)、
茎が直立したものにハコネトリカブト(箱根鳥兜)があります。
一般名:トリカブト(鳥兜)
学名:Aconitum japonicum subsp. japonicum
別名:Carmichael's Monkshood、monkshood
分類名:植物界被子植物門双子葉植物綱キンポウゲ目キンポウゲ科トリカブト属
原産地:日本、朝鮮、中国
生息分布:日本全国 環境:湿った山野
生活型:多年草 草丈:30〜120cm 葉形:掌状に3裂 葉の付き方:互生 葉色:緑
開花期:8〜10月 花色:通常、青紫、他に白や桃、黄
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