ナガイモ(長芋)とは
ナガイモ(長芋、学名:Dioscorea batatas)は、中国原産の ヤマノイモ科ヤマノイモ属の蔓性多年草です。中国原産なのでChinese yam(チャイニーズヤム)、花にシナモン香があるのでcinnamon vine(シナモンバイン)とも呼ばれますが、日本のナガイモは長く中国産には長いものがないため、日本原産、あるいは江戸時代以前に渡来したものを改良したとも言われます。
蔓長は2〜3mです。蔓や葉柄は赤紫色をしています。葉は肉厚で光沢があり、長さ3-7cm、葉幅2-7cmの長心臓形(鏃)形で、基部が左右に耳状に張り出します。
雌雄異株です。夏に、総状花序に白色の小花を付けます。花弁は6枚で花はほとんど咲きません。日本での生産地は北海道や青森県、長野県です。芋として食べられる部位は根でも茎でもなく、担根体と呼ばれる肥大化した地下部です。雌花の葉腋に付く珠芽は、ムカゴと言い食べられます。乾燥させて八味地黄丸や六味丸などの方剤にも使われます。
秋に収穫したものが貯蔵されて一年中出荷されます。 薄黄の柔らかい長い根っこに毛が生えている様子は、成人男子の脚と脛毛のようにも見えます。
ナガイモ3群とは
ナガイモには3群あります。「ナガイモ群」は芋が円柱状になるもの、「ツクネイモ群」は芋が丸っぽいもの、 「イチョウイモ群」 は芋がヤマトイモ(大和芋)のようにイチョウ型で扁平なものです。
ナガイモ料理
芋は摩り下ろしてとろろご飯や、とろろ蕎麦、ヤマカケ等のとろろ料理にしたり、短冊や千切りにして酢醤油で食べます。 青森県むつ市には、長芋から作られた珍しい焼酎「六趣」があります。
ナガイモとジネンショの関係
ナガイモは、ジネンジョ(自然薯、自然生、山芋、ジネンジョ(自然生、自然薯、学名:Dioscorea japonica)の栽培種で水分が多く粘りは少ないです。逸出して山野に自生するものもあります。
属名の「Dioscorea」は、古代ギリシャの医師・植物学者のDioscoridesへの献名です。
一般名:ナガイモ(長芋) 、学名:Dioscorea batatas 、別名:Chinese yam(チャイニーズ・ヤム) 、cinnamon vine、分類名:植物界被子植物単子葉植物ヤマノイモ目ヤマノイモ科ヤマノイモ属ナガイモ種 、原産地:中国 、蔓長:2〜3m、最大径:23.5cm、重量:680g、葉柄:2-3cmと長い、葉長:3-7cm、葉幅:2-7cm、葉形:長心臓形、葉序:対生、茎・葉柄・葉脈色:紫色、雌雄異株、花の出る場所:葉腋、花序形:総状花序、雄花序:直立、花冠形:球形、花色:雌雄とも白、花径:小、花弁数:雌雄とも6枚、開花期:7〜9月、雌花序:珠芽(ムカゴ)を付ける、ムカゴ径:1cm、根茎:円柱状、果実型:刮ハ、収穫:年2回春秋、用途:食用、薬用。
■関連ページ
ナガイモ(長芋)
ヤマトイモ(大和芋)
ジネンジョ(自然生、自然薯、山芋)
平日の食事(2018年7月18日)
農産物図鑑
花図鑑
花暦
麹町便り
memo
|