ホテル ニューオータニ
とは、
紀尾井ストリートを隔てた反対側に聳え建って、好一対をなしているのが 赤坂プリンスホテル です。
赤坂プリンスホテル(赤プリと略されます)をはじめ、ニューオータニや軍艦パジャマと呼ばれる赤坂東急ホテルなどが、首都高から一望に見えるこの辺りは、遠方へのドライブ帰りに通ると、「あぁ、東京に帰って来た」 と、実感でき、トキメキすらも感じられる、首都高走行中、最も都会的センスに溢れた光景かもしれません。
この辺は、麹町の事務所から徒歩5〜6分なので、散歩がてらに歩くことは多いです。
クリスマスシーズンになると、新館前植え込みにはイルミネーションが光輝き、
大人の雰囲気とゴージャスさを醸し出しています。赤プリと言えば、思い出があります。
勿論、恋人に振られたとか、初めてお見合いをした、という話ではありません(ン?)
学生時代ですが、友人と喫茶店(B1F)で待ち合せをしていました。
遅れそうだったので、ちょっと急いでいました。その日は、珍しく踵のある靴を履いていました(早く言えば、ハイヒールのことですね。遅く言っても同じですが)。
見れば、ホテルの床がツルッツルで、ピッカピカ。白御影石と思われる素材で、神々しいまでに磨かれていました。
「滑りそうだなぁ。怖いなぁ。」、と本能的に、打ち震えながら歩いていました。そうこうしていると。目前に友の顔が迫り、「やあ」 と、トビッキリの笑顔で手を振った拍子に、それまでの注意深さが失われ、ツルっと、滑ってしまいました。入店する人が目立つよう設計された場所での、ちょっとしたパフォーマンスに、待ち合わせの人々の視線が集中。
恥ずかしかったなぁ。青春時代って、無様で、辛いなぁ。それ以来、怖くてホテル内には立ち入っていません。
旧館は、東京では珍しく、メルヘンチックさを前面に出して良い味を醸しています。バーと、仏レストランに使われているようです。探検の際に歩いたら、木の床がミシッといったので、逃げ帰って来ました。
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