ミズナラ(水楢)とは、ブナ目ブナ科コナラ属ミズナラ種の落葉広葉高木です。
水分を多く含むため燃え難く、また強度もあります。
雌雄同株で、花は春に咲き、風媒花となります。
葉に鋸歯があり互生して付き、秋に黄葉します。
果実はドングリとなりますが、渋くて食用とはしません。
材は高級家具やウィスキー樽材、高級木炭、椎茸栽培用のほだ木に用いられます。
ミズナラとコナラの違い
ミズナラと、コナラ(小楢)は似ています。
コナラに対し、ミズナラはオオナラとも呼ばれます。
見分け方のコツは、
葉柄が、ミズナラは殆ど無いが、コナラにはある
葉の鋸歯がミズナラは鋭い三角形であるのに対し、コナラは浅い。
ドングリの殻斗(帽子)が、ミズナラは大きく深いのに対し、コナラは浅い。
。
唐招提寺には、
「水楢の柔き若葉はみ眼にして 花よりなほや 白うにおはむ」(北原白秋)
という歌碑があります。
一般名:ミズナラ(水楢)
学名:Quercus mongolica var. grosseserrata
別名:オオナラ(大楢)、ミズボウソウ
APG植物分類体系:植物界被子植物真正双子葉類ブナ目ブナ科コナラ属ミズナラ種
原産地:中国、日本
生息分布:北海道~九州 生活環境:山地
生活型:落葉広葉高木
樹高:20〜30m 樹径:1.5m 樹皮色:灰褐色〜暗褐色
若枝:無毛
葉形:倒卵形 葉身長:7〜20cm 葉幅:7cm 葉色:濃緑(表)、薄緑(葉裏) 葉柄:ほぼ無い(0.3cm) 葉身基部:耳朶状 葉の変色:緑→黄葉 黄葉:10〜11月 葉の付き方:螺旋状に互生し枝先に束生 葉縁:三角状の荒い鋸歯
開花期:5月 雄花序長:4〜5cm
果実長:2cm 果実形:楕円形 結実期:10〜11月
■関連ページ
ミズナラ(水楢)
11月の花#5(2004年、唐招提寺)
マ行の花図鑑
花図鑑
樹木図鑑
花暦2004年
花暦
|