別名:オウシュウヤドリギ(欧州宿木)、Mistletoe、Common mistletoe
ヤドリギ(寄生木、宿木、 学名:Viscum album L.)は、欧州・西南アジア原産で、ビャクダン科ヤドリギ属の半寄生常緑潅木です。ポプラ(Poplar)などの落葉樹の幹に寄生根を食い込ませ水分と養分を吸収して成長します。枝は二又分枝を繰り返し拡張します。樹形は当初扇形をしていますが、成長するにつれて球状となります。雌雄異株で、花序は頂生又は腋生の又状の場所に付きます。晩冬〜春、黄緑色で小さく目立たない花を咲かせます。雄花は3-5個、雌花は1-3個付けます。雌花は雄花より先に開花します。雌雄とも蜜を分泌して昆虫を呼びます。花後に成る果実を食べに鳥が飛来します。粘着質な果実の中にある種子が鳥に食べられ排出先の木に粘り付きそこから発根し寄生生活を始めます。寿命は4、5年で最大30年ほどです。寄生植物には良いイメージを持ちにくいですが、欧州では昔から神聖なパワーを持つ縁起の良い植物とされます。亜種には、ナナカマド(七竈、学名;Sorbus commixta)に寄生するViscum album subsp. meridianum などがあります。
一般名:ヤドリギ(寄生木、宿木)、 学名:Viscum album L.、 別名:オウシュウヤドリギ(欧州宿木)、European mistletoe、Mistletoe、Common mistletoe、分類名:植物界被子植物真正双子葉類ビャクダン目ビャクダン科ヤドリギ属、原産地:欧州、西南アジア、生活型:半寄生潅木、樹高:50-150cm、寿命:4年ー30年、枝長:30-100cm、枝形:円柱形、茎色:白→緑(光合作用)、枝形状:又状分枝、葉形:長楕円形・倒卵形・披針形・へら型、葉質:皮質で厚く無毛、葉柄:短い、葉長:2-8cm、葉幅:0.8-2.5vm、葉色:黄緑色、葉序:対生、単葉、葉縁:全縁、葉長:2-8cm、葉幅:2-3cm、雌雄異株、花序形:2出集散花序(cyme)、花色:黄・黄緑、雄花花径:0.7cm、雌花花径:0.2-0.3cm、花弁数:4、開花期:2月〜4月、果実型:液果、果実色:白、薄黄、果実径:0.6-1cm、果実室:粘着質、結実期:10-12月
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ヤドリギ(寄生木、宿木)
大雪とスキー場(2013年1月12日-15日)
12月の花(2008年、札幌)
3月の花(2002年)
花暦2002年
ヤ行の花図鑑
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ヤドリギ 亜種(Viscum album subsp. meridianum (Danser) D.G.Long)
ナナカマドの木に寄生
2008年12月23日、北海道開拓村で
ナナカマド
上写真のヤドリギ亜種(Viscum album subsp. meridianum (Danser) D.G.Long)が寄生している
2008年12月23日、北海道開拓村で
ヤドリギ
ケヤキの木に寄生
2008年12月23日、北海道開拓村で
枝に鳥の巣のようばものがに見えます。
拡大してみました。
これはヤドリギです。
赤倉妙高スキー場で、2013年1月13日
ヤドリギ(寄生木、宿木)
2002年3月、尾瀬岩鞍で
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