ジュンサイ(蓴菜)とは
ジュンサイ(蓴菜、学名:Brasenia schreberi)とは、スイセン目ハゴロモモ科ジュンサイ属の多年草の水草で、食用とされます。水質の綺麗な湖沼に生息する多年生の浮葉植物で、葉は水に浮きます。
夏に紫褐色の地味な花を咲かせます。
不思議な見た目と食感
葉裏が寒天質に覆われた若芽を酢の物や、味噌汁、吸い物にして食べます。
味は殆どなく、食感はヌルヌルして変わっています。
万葉集とジュンサイ
万葉集に、ぬなは(沼縄)という名前で登場します。
万葉集 第7巻 1352番歌
作者:不詳
題詞:寄草
登場する草木:ジュンサイ(ぬなは、沼縄)
原文
吾情 湯谷絶谷 浮蓴 邊毛奥毛 依勝益士
読み
吾(が)情(心) 湯谷(ゆたに)絶谷(たゆたに) 浮蓴(うきぬなは) 邊毛(へにも)奥毛(おきにも) 依勝(よりかつ)益士(ましじ)
↓
我が心 ゆたにたゆたに 浮蓴 辺にも沖にも 寄りかつましじ
意味
私の心は ゆったり漂う ジュンサイ。 岸にも沖にも 寄りつけそうにありません。
一般名:ジュンサイ(蓴菜)、学名:Brasenia schreberi、別名:water shield
、分類性:植物界被子植物門双子葉植物網スイセン目ハゴロモモ科ジュンサイ属、生息地:北海道〜九州、沖縄諸島 環境:水質の良い湖沼、生活型:多年生の浮葉植物 葉:水上に浮かべる 葉形:楕円形 葉長:1cm前後 葉の付きかた:互生、開花期:6〜8月 花色:紫褐色で地味 花径:1.5cm程 花弁数:3枚 萼片数:3枚、用途:葉裏が寒天質に覆われた若芽を食用、調理方法:酢の物、味噌汁、吸い物、備考:秋田県三種町が生産量日本一
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