ヤブマメ(藪豆)【かぎけんWEB】ヤブマメとは、藪で自生するマメ目マメ科ヤブマメ属の蔓性一年性の野草です。学名:Amphicarpaea edgeworthii var. japonica |
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ヤブマメ(藪豆、学名:Amphicarpaea edgeworthii var. japonica)は、日本や中国などの東アジア原産で、マメ科ヤブマメ属の蔓性一年草の野草です。藪に生えます。茎には毛が生えています。葉には長い葉柄があり3出複葉です。小葉は幅広の卵形で葉の裏表に毛が生え、茎に互生して付きます。蔓は細長い針金状で、他の植物に絡み付きます。秋に、短い花穂(総状花序)を伸ばし、淡赤紫色の旗弁に、淡紫〜白い翼弁と竜骨弁を持った蝶形の小花を数個咲かせます。地上花を咲かせるとともに、地中に閉鎖花を咲かせます。花後、莢隠元(インゲンマメ、隠元豆の若さや、学名:Phaseolus vulgaris)を小さくしたような扁平な豆果を成らせます。豆果は熟すと黒紫色になり食べられます。閉鎖花も結実し、地下に1個の丸い豆果を成らせます。万葉集では「マメ」として1首詠われています。 万葉集 第20巻4352番歌作者:天羽郡(あまはのこほり)の上丁(うえつよぼろ) 丈部鳥(はせつかべのとり)題詞:天平勝寳七歳乙未二月相替遣筑紫諸國防人等歌 二月九日上総國防人部領使少目従七位下茨田連沙弥麻呂進歌數十九首 但拙劣歌者不取載之 天平勝宝7年2月9日(西暦755年) 原文美知乃倍乃 宇万良能宇礼尓 波保麻米乃 可良麻流伎美乎 波可礼加由加牟よみ美知乃倍(道の辺)乃(の) 宇万良(茨、うまら)能(の)宇礼(末、うれ)尓(に) 延(は)保(ほ)麻米(豆)乃(の) 良麻流(絡まる)伎美(君)乎(を) 波可礼(別れ、はかれ)加(か)由(行)加(か)牟(む)↓ 道の辺の 茨の末に 延ほ豆の 絡まる君を 別れか行かむ 意味道端の茨の先に 這い付く豆のように 絡みつく妻を(置いて) 別れて行くのだろうか。一般名:ヤブマメ(藪豆)、学名:Amphicarpaea edgeworthii var. japonica、別名:ギンマメ(銀豆)、Chinese hog-peanut、分類名:植物界被子植物真正双子葉類マメ目マメ科ヤブマメ属、原産地:日本、中国 分布:北海道〜九州の日本全国、朝鮮半島、中国 環境:藪、道端、人里、河原、田畑、蔓長:1〜3 m、葉:3出複葉、小葉長:3〜6 cm、葉幅:2〜4 cm、小葉形:卵形、葉序:互生、左右相称花、花茎:短い、花序形:総状花序、花色:翼弁と竜骨弁は白〜淡紫、旗弁は淡赤紫〜淡紫、花長:2 cm、冠径:1〜1.5 cm、開花期:9〜10月、果実型:豆果、果実形:鞘状、果実長:2〜3 cm、種子数:3〜5、食用の可否:可。 |
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