ヨウスコウワニ(揚子江鰐)とは
ヨウスコウワニ(揚子江鰐)は、中国固有種で長江下流域(揚子江)に生息する
爬虫綱ワニ目アリゲーター科アリゲーター亜科アリゲーター属の小型のワニです。
温帯域に生息する現存する唯一の鰐です。
同じ鰐でも、クロコダイル科の
ガビアルモドキ(Gavialモドキ)は口吻が長く歯が鋭く表情が怖いですが、
このヨウスコウワニは口吻が短く歯もそれほど鋭く無く表情も穏やか(な感じ)です。
巣穴を掘り、冬にクマ(熊)のように冬眠します。
水田の貝が好物ですが、魚、小動物なども食べます。
性格がおとなしい鰐で、クロコダイルと異なり人を襲ったという報告はないようです。
貝を捕る際に田圃を荒らすので害獣として駆除されたり、
生息地の環境破壊などで野生種はほぼ絶滅の危機に瀕していましたが、
中国政府による国家的プロジェクトで保護され、絶滅は免れたようです。
動物園などによる飼育下での繁殖は、中国、米国、日本の丸山動物園で成功しています。
幼体は黒と黄の阪神カラーのような縞模様ですが、成長につれて色が不鮮明になり薄く縞模様を残しながら、
成体時は灰褐色になります。
一般名:ヨウスコウワニ(揚子江鰐)
、学名:Alligator sinensis
、分類名:動物界脊索動物門脊椎動物亜門爬虫綱ワニ目正鰐亜目アリゲーター科アリゲーター亜科アリゲーター属
、別名:Chinese alligator、ヨウスコウアリゲーター(揚子江Alligator)
、生息分布:中国揚子江 環境:湖沼や河川などの淡水域
、全長:2m 体色:灰褐色(成体)、黄褐色に黒横帯(幼体)
食べ物:貝、魚、小動物などの動物食 繁殖形態:卵生
生活:巣穴を堀り、冬はそこで冬眠
■関連ページ
ヨウスコウワニ(揚子江鰐)
丸山動物園(札幌市、2008年12月21日
野毛山動物園(2011年2月20日)
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