クロサイ(黒犀)は、アフリカのサハラ以南の半砂漠地帯や草原に分布する色の黒っぽい奇蹄目サイ科クロサイ属のサイ種です。
同じアフリカのシロサイ(白犀) よりやや小型です。
シロサイは群れて生活しますが、クロサイは群れず単独生活を好みます。
顔にある角は敵を威嚇したり攻撃するのに使われます。
角は皮膚が硬くなったもので、アフリカのクロサイとシロサイには角は2本ありますが、
アジアのインドサイには角は1本しかありません。
角は短剣の柄とされる貴重品のため密猟の対象とされ数が激減しました。
クロサイは木の葉を食べるので、上唇が尖って自由に動き、小枝などを掴んだり引き寄せたりできます。
一方、シロサイの口元は草を食べるのに適した平たい形状をしています。
サギなどの鳥類と同居しているのを見かけますが、それはサイの皮膚の隙間にいる寄生虫を鳥が食べるという共生生活をおくっているのです。一度に雌が産む仔の数は1仔です。仔はライオンやハイエナなどの肉食獣に狙われることがあります。
一般名:クロサイ(黒犀)
学名:Diceros bicornis
分類名:動物界脊索動物門脊椎動物亜門哺乳綱獣亜綱奇蹄目サイ科クロサイ属クロサイ種
別名:Black rhinoceros
生息分布:アフリカ(サハラ以南)
生息環境:半砂漠地帯や草原
体長:3〜4m 体重:0.5〜1.3トン
肩高:1.5m 角長:50〜70cm 体色:黒っぽい 角の数:2本(前方の角が大きい)
口元:上唇が尖る 社会生活:単独生活 天敵:ライオン、ハイエナ
食べ物:木の葉 一度に雌が産む仔の数:1仔 寿命:30年
備考:角は皮膚が硬くなったもの、サイの皮膚の隙間にいる寄生虫を共生するサギが食べる、
角が短剣の柄とされ密猟の対象とされる、絶滅寸前種
■関連ページ
クロサイ(黒犀)
インドサイ(印度犀)
シロサイ(白犀)
東山動物園(2009年10月25日)
動物図鑑
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