ヤマドリ(山鳥、学名:S. soemmerringii)は、日本固有種で、キジ目キジ科ヤマドリ属ヤマドリ種の野鳥です。
羽毛は赤褐色で、顔周辺が赤くくちばしや脚は灰色をしています。
山鳥は同じキジ科のキジ(雉、学名:Phasianus versicolor)と似ていますが、
雉のオスの羽毛色が極彩色なのに対し、ヤマドリの尾羽は赤褐色をしています。
また、尾は雉より山鳥の方が長いです。
●山鳥の天敵
山鳥の天敵には、イヌワシ、
山鳥の亜種
山鳥には全部で5亜種あり、キタヤマドリ(北山鳥)が代表亜種とされます。
・ヤマドリ(山鳥)、又名:キタヤマドリ(北山鳥)、学名:S. s. scintillans
・アカヤマドリ(赤山鳥)学名:S. s. soemmerringii
・ウスアカヤマドリ(薄赤山鳥) 学名:S. s. subrufus
・コシジロヤマドリ(腰白山鳥)学名:S. s. ijimae
・シコクヤマドリ(四国山鳥)学名:S. s. intermedius
コシジロヤマドリ(腰白山鳥)
本亜種コシジロヤマドリ(腰白山鳥)は、宮崎県原産の亜種で、九州南部の山地の斜面や渓流沿いの林に生息します。
羽毛全体の色は亜種の中で一番明瞭な赤茶色をしています。白く汚れたように見える腰部が特徴です。
メスは他の山鳥と同様に全体的に褐色をしています。宮崎県の県鳥とされます。
植物名にも影響、ヤマドリゼンマイ
ヤマドリゼンマイ(山鳥薇)という名の羊歯があります。
これは褐色の細長い胞子葉をヤマドリ(山鳥)の尾に見立てたことに寄ります。
赤褐色の最も強い腰白山鳥はイメーリ通りですね。
ヤマドリ(山鳥)とキジ(雉)の違い
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比較 |
ヤマドリ |
キジ |
学名 |
Syrmaticus soemmerringi |
Phasianus versicolor |
分類名 |
キジ目キジ科ヤマドリ属 |
キジ目キジ科キジ属 |
羽毛色 |
赤茶色 |
極彩色 |
雄の写真 |
山鳥
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キジ(雉子、雉) |
百人一首でも詠われる、ヤマドリ(山鳥)
柿本人麻呂 あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む
一般名:コシジロヤマドリ(腰白山鳥)、学名:Syrmaticus soemmerringi iijimae、英名:Copper Pheasant、分類名:動物界脊索動物門脊椎動物亜門鳥綱キジ目キジ科ヤマドリ属ヤマドリ種コシジロヤマドリ亜種、別名:Iijima's Copper Pheasant、原産地:宮崎県、環境:森林、全長:110〜125cm(♂)、53〜55cm(♀)食性:植物の花や葉、芽、種子などの植物食中心で昆虫やクモなどの小動物を食べる雑食性、産卵期:4月〜6月、雌が一度に産む卵の数:7〜10個、抱卵期間:25日程、注記:準絶滅危惧。
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