ペンギン(Penguin) とは、ペンギン目ペンギン科の鳥類の総称で、
南極など南半球にしか生息しない飛べない海鳥です。
寒い地域に住んでいるイメージがありますが、
南極で繁殖するのはエンペラーとアデリーだけで、
フンボルトはペルー〜チリの太平洋沿岸で繁殖するなど
他のペンギンは南半球の温帯地域で生息するので暑さに強いです。
地上ではよちよち歩きをしますが、海中を泳ぐ速さは魚と見間違うほど高速です。
年に1度、7〜8月に「換羽(かんう)」します。
換羽とは羽根が生え換わることで、その時期には古い毛がボロボロと抜け落ちて病気か怪我をしたように見えますが、
全部入れ換わると元のペンギンらしい姿に戻ります。
日本の動物園で見られるのは、キングペンギンやジェンツーペンギン、フンボルトペンギン、イワトビペンギンが多いです。
大きさは、
コウテイペンギン>キングペンギン>ジェンツーペンギン>フンボルトペンギン>マゼランペンギン>ケープペンギン>イワトビペンギン>コガタペンギン
一般名:ペンギン(Penguin)
学名:Spheniscidae
分類名:動物界脊索動物門脊椎動物亜門鳥綱ペンギン目ペンギン科
原産地:南半球
換羽期:7〜8月 繁殖期:一年中 成長時間:3年で大人の大きさ 生殖可能年:5才
★ペンギン(Penguin)の種類 大きい順に
コウテイペンギン(皇帝Penguin) や、
キングペンギン(King Penguin)などが属するコウテイペンギン属や、
ジェンツーペンギン(Gentoo Penguin) が属するアデリーペンギン属、
フンボルトペンギン(Humboldt Penguin)
や、マゼランペンギン、
ケープペンギン(Cape Penguin) が属するフンボルトペンギン属、
イワトビペンギン(岩飛Penguin) が属するマカロニペンギン属、
キガシラペンギンキガシラペンギン属、
フェアリーペンギン(Fairy Penguin) が属するコガタペンギン属、
などがあります。
●コウテイペンギン(皇帝Penguin)
一般名:コウテイペンギン(皇帝Penguin)
学名:Aptenodytes forsteri
科属名:動物界脊索動物門脊椎動物亜門鳥綱ペンギン目ペンギン科コウテイペンギン属
別名:Emperor Penguin(エンペラー・ペンギン)
生息地:南極大陸周辺 環境:海上で集団生活(非繁殖期)
特徴:ペンギン中、身体が最大の種。
生息地が最南端に分布。
潜水能力が鳥類最高。
南極の氷原で巣を持たず雄が足上に卵を乗せ、抱卵嚢と呼ばれるお腹の皮膚を被せて暖める。
雛への育児・餌やりは雌雄で行なう。
子の無い若鳥が雛の世話をするクレイシ(保育所)を作る
体長:100〜130cm 体重:30〜45Kg
耳〜喉〜上胸、嘴鞘が黄色、頭部、フリッパー、尾羽が黒、腹部が白、背中が灰色
雄だけが抱卵 キングペンギン似だが、頭部〜上胸の色が違う、嘴ロとフリッパーの長さが違う
食べ物:魚、イカ(烏賊)、オキアミ等の肉食性
繁殖:卵生 一度に雌が産む卵の数:1個 産卵期:5〜6月 卵の孵化:8月 卵サイズ:直径12cm 重さ:450g 天敵:シャチ、ヒョウアザラシ
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●キングペンギン(King Penguin)
一般名:キングペンギン(King Penguin)
学名:Aptenodytes patagonicus
科属名:動物界脊索動物門脊椎動物亜門鳥綱ペンギン目ペンギン科コウテイペンギン属
別名:オウサマペンギン(王様Penguin)
生息分布:亜南極、南極周辺の島々 環境:海岸、海上
体長:85〜95cm 体重:12〜14kg 耳〜喉〜上胸、嘴鞘が橙色 嘴ロとフリッパーが長い
生活:群れ 食べ物:魚、烏賊
繁殖:卵生 一度に雌が産む卵の数:1個 産卵期:夏
ペンギンの中で、コウテイペンギン(皇帝Penguin)に次いで身体が大きい種。
雛の羽毛:茶褐色で長い
繁殖期に大集団を作り、子の無い若鳥が雛の世話をするクレイシ(保育所)を作る。
特定の巣を持たず、自分の足上に卵を乗せてお腹の皮膚を被せて暖める。 寿命:20年
特徴:側頭部と首に橙色の斑紋
キングペンギン(King Penguin)のページ
●ジェンツーペンギン(Gentoo Penguin)
一般名:ジェンツーペンギン(Gentoo Penguin)
学名:Pygoscelis papua
科属名:ペンギン目ペンギン科アデリーペンギン属
別名:オンジュンペンギン(温順 Penguin)
生息分布:亜南極、南極周辺の島々 環境:海岸、海上
全長:75〜90cm 体重:5〜8.5kg 特徴:中型サイズのペンギン。目と目の間に白い斑。歩く時、両方の羽をめいっぱい広げて歩く 性格:温順、好奇心旺盛 寿命:20年
ジェンツーペンギン(Gentoo Penguin)のページ
●フンボルトペンギン(Humboldt Penguin)
一般名:フンボルトペンギン(Humboldt Penguin)
学名:Spheniscus humbolti
科属名:ペンギン目ペンギン科フンボルトペンギン属
別名:バンテッドペンギン(帯Penguin)、ホーリーペンギン(Holly Penguin)、アナホリペンギン(穴掘りPenguin)
生息分布:ペルー〜チリの太平洋沿岸 環境:海岸、海上。岩穴(繁殖時)
全長:65〜70cm 体重:4kg
体表色:背中・頭(黒茶)、腹部(白)、頭から胸にかけて(白い帯)、嘴(黒)、
目元から口元にかけて(桃色)、脚元(黒、桃色、灰色の混合)
特徴:フンボルト海流が流れる沿岸に生息するのが名の由来。1本の黒色帯が胸を横切る。寒さに弱い。
生活:集団 食べ物:魚
繁殖:卵生 一度に雌が産む卵の数:2個 育児:雌雄 寿命:25年
フンボルトペンギン(Humbo
ldt Penguin)のページ
●ケープペンギン(cape Penguin)
一般名:ケープペンギン(cape Penguin)
学名:Spheniscus demersus
分類名:ペンギン目ペンギン科フンボルトペンギン属(スフェビスカス属)ケープペンギン種
別名:アフリカンペンギン(African Penguin)、足黒ペンギン、ジャッカスペンギン
生息分布:南アフリカ沿岸 環境:海岸、地表面、岩穴(繁殖時)
全長:60〜70cm 体重:3〜4kg
背色:黒 腹:白地にゴマ状斑点が散らばる 顎下:1本の黒線
嘴色:黒地に棒状模様
特徴:アフリカ大陸に生息する唯一のペンギン。
フンボルトペンギンと同様、
顎の下に1本の黒線がありフンボルトペンギンより細い。
顔周りの白い部分が広く、目上部だけがピンク
生活:集団 食べ物:魚 天敵:ミナミオオセグロカモメ(雛)
繁殖:卵生 産卵期:一年中 一度に雌が産む卵の数:2個
抱卵期間:5〜6週間 育児:雌雄 寿命:年
ケープペンギン(cape Penguin)のページ
●イワトビペンギン(岩飛びPenguin)
一般名:イワトビペンギン(岩飛びPenguin)
学名:Eudyptes chrysocome
科属名:ペンギン目ペンギンマカロニペンギン属
別名:Rockhopper Penguin(ロックホッパーペンギン)
生息分布:インド洋、大西洋の亜南極域、南部温帯域の島々 環境:海岸、海上
体長:70cm 体重:2.5〜3.5kg 体形:やや小型
生活:群れ 食べ物:オキアミなどの小形の甲殻類
繁殖:卵生 一度に雌が産む卵の数:大小2個
特徴:頭部の冠毛と眉から出る黄色い飾り羽。急ぐ時、両足を揃え飛び跳ねて移動することが名前の由来。
寿命:20年
●マゼランペンギン(Magellanic Penguin)
マゼランペンギン(Magellanic Penguin)はペンギン目ペンギン科フンボルトペンギン属マゼランペンギン種の中型のペンギンです。
首の下と胸の上部にはっきりした2本の黒帯があります。
一般名:マゼランペンギン(Magellanic Penguin)
学名:Spheniscus magellanicus
科属名:ペンギン目ペンギン科フンボルトペンギン属マゼランペンギン種
別名:ジャッカスペンギン
生息分布:チリ、アルゼンチン 環境:繁殖期は上陸、非繁殖期は外洋を移動
体長:45〜58cm 体重:4kg 体形:
生活: 食べ物:
繁殖:卵生 巣窟:草地や木の根本に穴を掘る 産卵期:10月 一度に雌が産む卵の数:2個 抱卵期:1ヶ月〜1ヶ月半 抱卵・育雛:雌雄で交代
換羽:夏〜秋 冬:外洋で過ごす 食べ物:イワシや、カタクチイワシなどの小魚
特徴:
寿命:年
マゼランペンギン(Magellanic Penguin)のページ
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