オニユズとは
オニユズ(鬼柚子、学名:Citrus pseudogulgul)とは、中国原産で日本へは奈良時代に渡来したとされるミカン科ミカン属の常緑低木とその果実のことです。ユズ(柚子、学名:Citrus junos)の仲間では無く、ブンタン(文旦、学名:Citrus grandis)の仲間の亜種です。
樹高は2〜4m程です。葉は光沢のある皮質で楕円状披針形をしており枝に互生します。
5月頃に、葉腋から、芳香のする白い5弁花を咲かせます。花の香りは、ユズのような独特の強烈な香りではなく、グレープフルーツに似た仄かな柑橘系の香りがします。
10月〜12月に直径20c程の黄色い楕円形で表面に凹凸のある大きな果実が成ります。
果実は大きいですが果皮と果肉の間の綿状のものが厚く、果肉が少ないです。
果肉はぱさぱさして旨味に乏しいので生食には向かず、ジャムや、マーマレード、ピール等の加工品にしたり、ユズ風呂の代用とします。また、果実が大きいので実入りが大きい(実際には果肉部分は少ないが)ことや、強面なので邪悪なものを追い払うとして縁起物の飾りに使われます。
果実がユズに似ており、大きくごつごつしているので鬼ユズや獅子ユズと呼ばれます。一説ではオニユズとシシユズは違う植物だともいわれます。
一般名:オニユズ(鬼柚子)
、学名:Citrus pseudogulgul
、別名:シシユズ(獅子柚子)、酸橙、苦橙(中国名)
、分類名:植物界被子植物門双子葉植物綱ムクロジ目ミカン科ミカン属オニユズ種
、原産地:中国、生活型:常緑低木、樹高:2〜4m、
葉質:光沢のある皮質、葉形:楕円状披針形、葉序:互生、
開花期:5月、花色:白、花弁数:5、花径:2〜3.5cm、雄蕊数:20〜25本、花質:芳香あり、
収穫期:10〜12月、果実径:20cm、果実重量:1kg、果実色:黄色、果実形:皮表面に凹凸のある楕円形、果実質:酸味が強く生食に向かない、用途:ジャム、マーマレード、ピール等の加工品、縁起物の飾り、ユズ湯用
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DUO(2014年11月24日)
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