ドクダミ、城ヶ崎(2009年5月24日)
ドクダミ、2005年6月5日
ドクダミとは
ドクダミ(学名:Houttuynia cordata)とは、ドクダミ科ドクダミ属の落葉多年草です。
根を引っこ抜いた時の悪臭や、毒ダミというあまり響きの良くない花名から単なる雑草と解釈されがちですが、別名を十薬(ジュウヤク)と言うように、毒や痛みへの優れた薬効が知られます。地下茎の節から赤紫色の茎が出て枝分かれし、伸張して繁殖します。
葉はハート型をしており、互生してつきます。
白花のように見えるのは花ではなく、苞葉(ホウヨウ)、または総苞(ソウホウ)と呼ばれるものです。
本当の花は、苞葉上にのっている筒状の花穂に咲く小さな黄色い部分です。
ドクダミには花被片が無く雄しべと雌しべだけから構成されます。
雄しべ3本と、先頭が3裂した雌しべ1本で1つの花を形づくります。それらの花が穂状花序に沢山付いてドクダミの黄色い筒状の花が作られます。
この黄色い花は、ヤナギ(柳)や、
トウダイグサと同様、「無花被花(achlamydeous flower)」と呼ばれるもので、花弁や萼の無い花のことです。
昨今では、ドクダミ は乾燥させて健康茶として飲まれたり、花の少ない梅雨時に群生して咲く白い涼しげな4弁花(実は花ではない)が珍重されて、観賞用の挿し花や鉢植え、庭植えにされます。
(ドクダミという漢字は当用漢字ではないので、パソコンでは表示できません。)
ドクダミ・カメレオンは、葉に斑が入た品種で、学名:Houttuynia cordata cv. Variegata、別名:五色ドクダミと言います。
一般名:ドクダミ
、学名:Houttuynia cordata
、別名:十薬(ジュウヤク)
、分類名:ドクダミ科ドクダミ属
、原産地:東アジア
、茎丈:20〜30cm 葉色:暗緑色 開花期:5〜6月
、花色:筒状花の黄色(白い4弁花に見えるのは苞葉)
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本当の花
筒状の花穂中に見えている、小さな黄色いものが蕾で、薄黄に咲いているのが(本当の)花です。
白い4弁花のように見えるものは、花ではなくソウホウです。
ドクダミ
城ヶ崎海岸近く、2009年5月24日
ドクダミ
2005年6月5日、上野桜木町
4枚の白花に見えるのは苞葉で、実際の花は黄色い小花の方です。
ドクダミ
7月に西会津で
ドクダミ
麹町で
ドクダミ・カメレオン、浜松花博、2004年5月2日
葉に赤や黄色の斑が入り耐寒性のある品種です。
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