ハイマツ(這松)とは、マツ目マツ科マツ属ハイマツ種五葉松類の低木這性の常緑針葉樹です。
針葉樹とは、主に北半球に分布し、葉による熱の発散を防ぐため、葉形を針のように細くした樹木です。
ハイマツは北海道〜中部地方の高山のような厳しい環境の場に生えるので風雪の影響で樹高は1〜2mにしかならず、
横に枝を広げます。樹皮は黒褐色をしており、
葉は濃緑色で針状、葉の長さは4〜8cmです。
夏、雌雄同株で、紅色で楕円形の雌花と、球形の紫紅色の雌花を付けます。
果実は松ぼっくりと呼ばれ、
果実は卵状円錐形の球果で果実径は5cm程です。
球果には翼の無い長さ8mmほどの種子が成り風ではなくホシガラスやシマリスなど
の動物が散布します。
ハイマツは群生するので高山の風景を形成し、ライチョウの生息地とされる他、枝振りが面白いので盆栽の木ともなります。
マツ科には、マツ属やモミ属、カラマツ属、アブラスギ属、トウヒ属、トガサワラ属、ツガ属等があります。
その内、マツ属は亜属で分類すると、
複維管束亜属の ニヨウマツ(ニ葉松)類と、
単維管束亜属のゴヨウマツ(五葉松)類
があります。
ニ葉松類には、
アカマツ(赤松) や、
クロマツ(黒松) 、
リュウキュウマツ(琉球松)
が入ります。
五葉松類には、
ハイマツ(這松)、
チョウセンゴヨウ(朝鮮五葉)、
ヤクタネゴヨウ、
キタゴヨウ(北五葉)
などがあります。
ここで、
チョウセンゴヨウ(朝鮮五葉)は松の実採取のために植樹され、種子の殻を割って中の胚乳を食用とします。
トウヒ属には、エゾマツ(蝦夷松)があり、
カラマツ属にはカラマツ(唐松)、
ヒマヤラスギ属にはヒマラヤスギ(ヒマラヤ杉、別名:ヒマラヤシダー)
があります。
モミ属には、
モミ(樅)や、
トドマツ、
ウラジロモミ(ニッコウモミ)、
シラビソ(白檜曽)
などがあります。
ツガ属には、
ツガ(栂)や、
ヒメツガ(姫栂)、コメツガ(米栂)
があります。
トダサワラ属には、トダサワラ
があります。
一般名:ハイマツ(這松)
学名:Pinus pumila
別名:Japanese Stone Pine、トトヌプ 、Siberian Dwarf Pine
分類名:植物界裸子植物門マツ亜門マツ綱マツ亜綱マツ目マツ科マツ属マツ属ハイマツ種
生息分布:日本では北海道〜中部地方 生活環境:高山
生活型:這性の常緑針葉樹
樹高:1〜2m
樹皮:黒褐色
葉色:濃緑色 葉形:針状 葉長:4〜8cm
開花期:6〜7月
花:紅色で楕円形(雌花)、紫紅色(雌花)
雌雄:同株 果実:松ぼっくり
果実形:卵状円錐形 果実種類:球果 果実径:5cm
種子:翼が無い 種子長:0.8cm
用途:高山の風景を形成生、盆栽、ライチョウの生息地
分散:動物散布(ホシガラス、シマリスなど)
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