ヒメコウホネ(姫河骨)【かぎけんWEB】

コウホネとはスイレン科コウホネ属の水生植物です。
コウホネ(河骨))

ヒメコウホネ ヒメコウホネ

ヒメコウホネ(姫河骨)とは

ヒメコウホネ(姫河骨、学名:Nuphar subintegerrimum)とは、日本固有種で、スイレン科の浮葉性多年生水草です。日本の中部以西の四国や、九州、沖縄などの川や池のやや深瀬で浮葉生活をおくっています。草丈は10?40cmです。水底にある白い根茎(白骨のように見えることが花前伊の由来)から細長い花茎を伸ばし、5月?9月に先端から花径2〜3.5cmの黄金色の花を一輪咲かせます。花は中央から周辺に向けて、大きなメシベ(雌蕊)→多数のオシベ(雄蕊)→円周方向に多数のぐるりと巻いて咲く細長い花弁→5枚の萼片から構成されます。言い換えると、5枚の萼片の中に蕊と花弁があります。葉と花に光沢があります。 ヒメコウホネ(姫河骨、学名:Nuphar subintegerrimum)と、コウホネ(河骨、学名:Nuphar japonicum)は似ています。

コウホネとヒメコウホネの違い

草丈はいずれも10〜40cm程で変わりません。ヒメコウホネ(姫河骨、学名:Nuphar subintegerrimum)は、コウホネ(河骨、学名:Nuphar japonicum)を一回り小さくしたような花を咲かせ、花中央にある柱頭盤の切込みが浅い。また、ヒメコウホネ(N. subintegerrimum)の葉は円心形で浮葉なのに対し、コウホネ(N. japonicum)の葉は長楕円形の気中葉です。

コウホネ  ヒメコウホネ
左、河骨ー長楕円形の気中葉、姫河骨葉―円心形で浮葉



花名の由来

属名の「Nuphar」は、アラビア語の「neufar'スイレン)」から、種小名の「subintegerrimum」 は、「sub(亜、やや)」+「integerrimum(全縁の)」の複合語で「ほぼ全縁の」と言う意味で葉の形を表します。 和名の「姫河骨」とは、根茎が白くて太く動物の骨のように見える「河骨」より花が小さいことに拠ります。

花言葉

「秘められた思い」「愛情」「崇高」

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