ヒメガマ(姫蒲)とは、茎の先端にウィンナーソーセージのような茶色い花穂(かすい)をつけるガマ科ガマ属の水生多年草(宿根草)です。葉は細長く背丈があります。
花穂は上が雄花で、下が雌花です。雄花は先に落ちるので、茎の先端が棒のように見えます。
雌花が残って、写真のような姿となります。
日本で見られるガマ科の仲間には、ガマ(蒲、学名:Typha latifolia L.)、ヒメガマ(姫蒲、学名:Typha angustifolia L.)、コガマ(小蒲、学名:Typha orientalis Presl)があります。
葉幅の違いでは、ガマは広く、ヒメガマとコガマは狭い。
雌花穂と雄花穂は、間が離れているのがヒメガマで、ガマとコガマは付いています。
因幡の白兎で有名なガマの穂綿は雌花です。
別名をミスクサ(御簾草)と呼びますが、茎で簾(すだれ)を作ったことに因ります。
一般名:ヒメガマ(姫蒲)
学名:Typha angustifolia L.
科属名:ガマ科ガマ属
別名:ミスクサ、ミスグサ(共に御簾草)
原産地:日本 環境:湿地
草丈:100〜200cm 開花期:7〜8月 花色:薄茶がかった緑〜茶色
穂高(雌雄花計):30cm
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ヒメガマ(姫蒲)
ガマ(蒲)
2005年7月
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