イワシャジン(岩沙参)は、日本原産で岩場に自生するキキョウ科ツリガネニンジン属イワシャジン種の落葉多年性の山野草です。茎や葉は細く、夏?秋、総状花序に青紫色で先端が5浅裂した釣鐘型の花を10個程下向きに咲かせます。学名のtakedaeは日本人 高山植物研究家 武田久吉氏、Adenophoraは、ツリガネニンジン属を意味します。ツリガネニンジン属の植物は、花が釣鐘型、根が生薬「シャジン(沙参)」の採れる朝鮮人参に似ているので、「シャジン(沙参)」という名がつけられており、この植物は岩場に生えることから命名されました。ツリガネニンジン(釣鐘人参)と似ていますが、花柱が花冠から出ないことでツリガネニンジンと見分けられます。
一般名:イワシャジン(岩沙参)
学名:Adenophora takedae(アデノフォラ・タケダエ)
別名:イワツリガネ(岩釣鐘草)、Adenophora takedae(アデノフォラ・タケダエ)
分類名:植物界被子植物真正双子葉類キク目キキョウ科ツリガネニンジン属イワシャジン種
原産地:日本 分布:本州の関東から中部地方の山地の岩場
生活型:耐寒性多年草(出根草)
草丈:30から70cm 根茎:太い 茎葉:細い
根生葉:栄養葉、卵形 葉序:互生 茎に付く葉形:細い披針形〜広線形 茎葉長:7〜15cm 葉縁:鋸歯有り 花期:8〜10月
花径:1.5〜2.5cm 花冠長:1.5〜2.5cm 放射相称 花序形:総状花序 花柄長:2〜5cm 花冠色:青紫(稀に、白花やダブル咲き)
花冠形:釣鐘型で先端が5浅裂 花の咲き方:総状花序に10個程が下向きに付く 開花柱:花冠から出ない 萼片数:5 萼裂片:線形
萼裂片長:0.5〜0.8cm 雄蕊数:5 子房:下位に3室 柱頭:3裂
果実タイプ:刮ハ
用途:鉢植え、切花、茶花、庭植え
備考:学名のAdenophoraはツリガネニンジン属を、takedaeは日本人の高山植物研究家 武田久吉氏の名による。
●ツリガネニンジン属の花
イワシャジン(岩沙参)
オトメシャジン(f. puellaris)
タマシャジン
ホウオウシャジン
ソバナ(岨菜)
ツリガネニンジン(釣鐘人参)
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