ツリガネニンジン(釣鐘人参) とは、夏〜秋、日本全国の草原や湿地に自生し、
枝先の円錐花序に小さなベル状をした紫色の花を多数咲かせる
キキョウ目キキョウ科キキョウ亜科ツリガネニンジン属の多年草です。
釣鐘状の花形と朝鮮人参に似た根と葉の様子から花名が付けられました。
ベル状の小花は、花の先端部が5つに浅く裂け、下向きに咲きます。
雌しべと、5本の雄シベは花冠の外に飛び出しています。
円錐花序の花は茎の上段に輪生して付き、下から順に花を咲かせます。
円柱状の茎には、毛が生えています。
葉は長楕円形をしており、茎から3〜5枚を放射状に出します。
用途は、根を干して去痰作用のある漢方薬の沙参(シャジン)の原料や、若苗や根茎を食用とします。
似た花−ツリガネニンジン、ソバナ、イワシャジンの違い
ソバナ(岨菜) と似ていますが、ソバナは輪生せず、
花柱が筒状花から飛び出しません。
イワシャジンは花柱が花冠から出ないので見分けられます。
一般名:ツリガネニンジン(釣鐘人参)
学名:Adenophora triphylla var. japonica
別名:トトキ(古名)
分類名:植物界被子植物門双子葉植物綱キク亜綱キキョウ目キキョウ科キキョウ亜科ツリガネニンジン属
分布:日本全国の草原、湿地、原野、高原
草丈:40〜100cm 花色:紫・薄紫・白
葉形:長楕円形 開花期:7〜9月 葉長4〜8:cm 葉幅:1〜4cm
用途:若芽は和え物やオヒタシ山菜に、根茎はキンピラ、粕漬けに、根を日干しにして沙参という漢方薬に。
●ツリガネニンジン属の花
イワシャジン(岩沙参 )
オトメシャジン(f. puellaris)
タマシャジン
ホウオウシャジン
ソバナ(岨菜)
ツリガネニンジン(釣鐘人参)
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