ムベ(郁子) とは、関東以西〜九州に生息する
キンポウゲ目アケビ科ムベ属の常緑蔓性木本です。
葉柄から3〜7枚の小葉をら掌状複葉につけます。
小葉は緑色で葉質は厚く皮質で光沢があり葉縁は滑らかです。
葉裏には明瞭な網状の葉脈があります。
花には花弁がなく、芳香のする雄花と雌花をつけます。
4〜5月に、外側が白く内側が紫色の6個の萼片からなる小さな総状花につけ、
花後に果実がなります。
この果実、最初は緑色なのですが、秋に熟すと紫色になります。
ムベの果実はアケビに似ていますが皮は裂けません。
果実の中にある種子は甘くこの実が無病長寿の霊果であるとされ、
献上された天智天皇が「むべなるかな」と言われたことが花名の由来です。
果肉が小さく種にくっついているので食べ難く商業価値はありません。
一般名:ムベ(郁子)
学名:Stauntonia hexaphylla
別名:クワアケビ(桑あけび)、トキワアケビ(常葉通草)、ウベ
分類名:植物界被子植物門双子葉植物網キンポウゲ目アケビ科ムベ属
原産地:日本、中国
生活型:常緑蔓性木本
葉色:緑 葉身:5cm
花色:外側は白、内側 紫 開花期:4〜5月
結実期:10月 実色:緑→紫
果実径:5〜6cm
用途:樹が盆栽や棚、茎・根は漢方の生薬「野木瓜」
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