ムサシアブミ(武蔵鐙)|かぎけんWEB

ムサシアブミ
ムサシアブミ


ムサシアブミ ムサシアブミ
ムサシアブミの赤い果実


ムサシアブミとは

ムサシアブミ(武蔵鐙、学名:Arisaema ringens)は日本、朝鮮、台湾、中国原産で、サトイモ科テンナンショウ属の多年草です。大きな3出複葉の葉が2枚つき、その間から葉より低い花柄を出します。先端に仏縁苞を付け、中に肉垂花序があります。しかし、仏炎苞が袋状に巻きこみ、縁の両側が横に張り出すので肉垂花序は見えません。仏炎苞は暗紫色か緑色で、白い縦線が有ります。花名の由来は仏炎苞の形が武蔵国(現在の埼玉県・東京都・神奈川県)で作られていた馬具の鐙に似ていることに拠ると言われます。

一般名:ムサシアブミ(細葉天南星)、学名:Arisaema ringens、分類名:植物界被子植物単子葉類オモダカ目サトイモ科テンナンショウ属、別名:ユハツ(由跋)、原産地:朝?半島、台湾、中国、日本の関東から九州、沖縄、環境:海岸に近い湿った林内、草丈:20〜50cm、球根有、葉形:3出複葉、葉身長:15〜30 cm、大葉数:2枚、小葉形:広卵形、葉序:全縁、雌雄異株、花序形:肉垂花序、仏炎苞色:緑地か暗柴色で縦に白線、花序長:5〜10 cm、開花期:3月〜5月、果実型:液果、備考:全草有毒植物。

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マムシグサとムサシアブミの違い

マムシグサとよく似たムサシアブミとの違いをイラストで示します。

マムシグサ(蝮草)ムサシアブミの違い
マムシグサとムサシアブミの違い

マムシグサ
マムシが鎌首をもたげている姿
葉は細長い楕円形の葉
赤い果実の下は黒紫色
茎が立ったまま枯れる
ムサシアブミ
武蔵国で使われていた馬具のアブミに似た姿
葉は幅の広い卵形の三つ葉
赤い果実の下は白い
枯れるときは茎から倒れる

ムサシアブミ

ムサシアブ ムサシアブ
ムサシアブの赤い果実
2021-11-14、新宿御苑

ムサシアブミ
ムサシアブミ、2013年04月28日、京都府立植物園

2008-06-07、高尾山