ムラサキマムシグサ(紫蝮草) 仏炎苞が紫色
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マムシグサには仏炎苞が紫色のものと緑色のものがあります。これは紫色の紫蝮草。
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これは紫色の苞のマムシグサ(日光植物園、5月25日)
マムシグサの花(城ヶ崎城ヶ崎海岸、5月15日)
マムシグサの花(城ヶ崎海岸、5月15日)
マムシグサ赤い果実(城ヶ崎海岸、10月2日)
カントウマムシグサ(関東蝮草)
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仏炎苞が緑色の関東蝮草
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包が緑色をしたカントウマムシグサ(関東蝮草)の花(城ヶ崎海岸、4月18日)
カントウマムシグサ(関東蝮草)の花(城ヶ崎で、4月19日)
マムシグサとムサシアブミの違い
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マムシグサとよく似たムサシアブミとの違いをイラストで示します。
マムシグサとムサシアブミの違い
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草姿
葉形
果実
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マムシグサ
マムシが鎌首をもたげている姿
葉は細長い楕円形の葉
赤い果実の下は黒紫色
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ムサシアブミ
武蔵国で使われていた馬具のアブミに似た姿
葉は幅の広い卵形の三つ葉
赤い果実の下は白い
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マムシグサ(蝮草)とは
マムシグサ(蝮草)とは、晩春〜初夏、林の木陰で、直立した茎から葉の鞘に抱かれた花柄を伸ばし仏炎苞に包まれた肉穂花序を付けるサトイモ科テンナンショウ属の耐寒性・非耐乾性・多年草(宿根性)の野草です。
芋状の地下茎をはじめ全草が有毒です。茎のように見える部分は葉柄の鞘で偽茎と呼ばれるものです。
仏炎包の色の違いで、緑色のものはカントウマムシグサ(関東蝮草)、紫色のものはムラサキマムシグサ(紫蝮草)と呼ばれます。
仏炎包の中には肉穂花序があり、肉穂花序は多数のシベから出来ています。
雌雄別株なので、雄花は雄蕊だけ、雌花は雌蕊だけから作られ、どちらにも花弁はありません。
2枚の鳥足状複葉が付き、小葉は7〜14枚で光沢があります。
秋に赤い粒々の実を付けます。有毒植物で、民間療法では、コウライテンナンショウ(高麗天南星)という漢方薬となります。
マムシグサとウラシマソウの違い
同属同科の ウラシマソウ(浦島草) と似ていますが、
浦島草には花序先端から出る長い紐状突起物があるのに対し、このマムシグサには突起物はありせん。
テンナンショウは現在ではマムシグサとして扱われています。
一般名:マムシグサ(蝮草)、学名:Arisaema serratum(アリサエマ)、分類名:植物界被子植物単子葉類オモダカ目サトイモ科テンナンショウ属マムシグサ種
、別名:Jack in the pulpit 、マムシソウ(蝮草)、カントウマムシグサ(関東蝮草、緑色)と、ムラサキマムシグサ(紫蝮草、紫色)
、原産地:日本、北東アジア、草丈:50〜70cm、葉数:2枚、葉形:掌状で鳥足状複葉、小葉数:7〜14枚、葉幅:20〜30cm、葉色:緑
、花序形:肉穂花序、開花期:4〜5月、花色:紫(赤紫〜濃紫〜黒紫)、緑、花径:15cm、結実期:9〜10月、果実色:青→赤、果実形:トウモロコシ状
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マムシグサ(蝮草)
日光植物園(2008年5月25日)
城ヶ崎釣り(2011年5月15日)
尾瀬(2011年10月1日〜2日)
城ヶ崎の花
マ行の花図鑑
花暦2008年
花暦
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仏炎苞が紫色
仏炎苞に覆われている緑色のものが肉穂花序
2枚の鳥足状複
ムラサキマムシグサ(紫蝮草)
日光植物園で、2008年5月25日
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マムシグサ(蝮草) 城ヶ崎で、2011年5月15日
マムシグサ(蝮草)の果実 尾瀬ヶ原で、2011年10月2日
マムシグサ(蝮草) 包が緑色をしたカントウマムシグサ(関東蝮草)
城ヶ崎海岸で、2010年4月18日
マムシグサ(蝮草) 包が緑色をしたカントウマムシグサ(関東蝮草)
城ヶ崎で、2008年4月19日
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