ショクダイオオコンニャク(燭台大蒟蒻)とは
ショクダイオオコンニャク(燭台大蒟蒻、学名:Amorphophallus titanum)とは、スマトラ島(インドネシア)の固有種で、サトイモ科コンニャク属の多年性塊茎植物です。現地の熱帯雨林に自生します。インドネシアの国花です。別名で、スマトラオオコンニャク(スマトラ大蒟蒻)や、種小名(学名の一部)の、Titanarum、死体花 (corpse flower)、お化け蒟蒻 とも呼ばれます。
花は肉穂花序とその先端にあるこん棒状の付属体、内側先端が暗赤色をした仏炎苞から成ります。花径は1〜1.5m、花序高さは2〜3.1mになります。1年に1枚、葉を出して光合成で作った栄養を球茎に貯え、7年目に葉を出す代わりに花序を伸ばし、開花日に先端から腐臭を発して甲虫(シデムシ)を呼び寄せます。花の開花は数年に一度で開花時間は2日です。肉垂花序の付属体の下にあり、仏炎苞で包まれた場所の上部に雄花があり、下部に雌花があります。仏炎苞から甲虫が落下して雌花が受粉するには昆虫が他の花の花粉を付けている必要があります。雄花が花粉を出し切って甲虫に浴びせた後、付属体と仏炎苞が崩壊し昆虫は逃げることができます。自家受粉を避けて、他家受粉した雌花が受粉すると赤い液果が成ります。原産地では、種子はサイチョウ(犀鳥、学名:Buceros rhinoceros)などの鳥によって種子散布されているのではないかと言われます。果実はマムシグサ等に似ています。
世界一花比べー燭台大蒟蒻とラフレシア
燭台大蒟蒻(A. titanum)は、小さな花が多数集まって大きな花(花序)を構成し、花径はラフレシア・アルノルディー(Rafflesia、学名:Rafflesia arnoldii)を抜いて世界最大の花となります。ただし、単体の花ではラフレシアが世界最大です。
左2枚:燭台大蒟蒻(Amorphophallus titanum)の花、右1枚:ラフレシア(Rafflesia arnoldii)の花のレプリカ
名前の由来
属名の「Amorphophallus」は、ラテン語で「amorphos(不格好な)」+「phallus(燈台、性器)」の複合語です。種小名の「titanum」は 、ギリシャ神話に出て来る巨人タイタンの名前に由来します。和名の由来は、コンニャクの仲間であること、軸が真っ直ぐ上に伸び、大きな花序が燭台に見えることから。
花言葉
「柔軟」
一般名:ショクダイオオコンニャク(燭台大蒟蒻)
、学名:Amorphophallus titanum
、別名::スマトラ大蒟蒻、Titan arum
、分類名:植物界被子植物門単子葉植物綱オモダカ目サトイモ科コンニャク属ショクダイオオコンニャク種
、原産地:インドネシア、スマトラ島
、生息環境:熱帯雨林
、花径:1.5m 花序高さ:3m 花序形:肉穂花序
、花色:薄黄 小葉形:
、媒体:虫媒花
、果実種類:液果 果実色:朱色
、特徴:花の大きさが世界一で7年に一度2日間しか咲かない
、名前の由来:コンニャクの仲間で真っ直ぐ上を向いて立つ花序が燭台のように見えるから。
、備考:絶滅危惧種
■関連ページ
ショクダイオオコンニャク(燭台大蒟蒻)
コンニャク(蒟蒻)
野菜図鑑
花図鑑
my_calendar
|