ユウガギク(柚香菊)とは、花を潰すと柚子の香がするキク科シオン属(旧:ヨメナ属)の多年性の野菊です。
本州近畿以北で日当たりの良い道端や山野に生えます。
枝は広い角度に分枝し、周囲に広がります。
葉は薄く、少しザラザラした、卵状長楕円形で、基部で羽状中裂し、互生して付きます。
夏〜秋、枝先に白〜薄青紫色の頭花を咲かせます。
花名は、花を潰すと柚子の香がするからつけられました。
花後にできる痩果(そうか)は冠毛の短い種子が疎らに付きます。
繁殖は地下茎で増えます。
野菊の仲間
野菊の仲間には、痩果に冠毛が発達した(冠毛が長い、シオン属)ノコンギク(野紺菊、学名:Aster ageratoides ssp. ovatus)、シロヨメナ(白嫁菜、学名:Aster ageratoides ssp. leiophyllus)、ユウガギク(柚香菊)や、痩果に冠毛が発達しない(冠毛が短い、以前はヨメナ属→今はシオン属)カントウヨメナ(関東嫁菜、学名:Kalimeris pseudoyomena)などがあります。
以前、ヨメナ属に分類されていたカントウヨメナやユウガギクは、シオン属と近縁であるため、最近ではシオン属にまとめられるようになりました。
一般名:ユウガギク(柚香菊)
学名:Aster iinumae
分類名:植物界被子植物門双子葉植物綱キク目キク科シオン属(旧:ヨメナ属)
分布:本州近畿以北の日本 環境:日当たりの良い道端や山野
草丈:50〜150cm 開花期:7〜10月 花色:白〜薄青紫 花径:2.5cm 葉長:7〜8cm 葉幅:3〜4cm 葉縁:羽状中裂
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