スイセン(水仙) は、冬〜春(12〜4月)に草丈15〜50cmの花径3〜8cmの黄や白い花を俯きかげんに咲かせる耐寒性球根です。
葉茎は緑色をしていて細長く厚みがありショウブに似ているような気がします。
品種が豊富で、原種、ラッパ、大・小杯、八重咲、房咲き、ジョンキル、トリアンドラス、シクラミネウス、
ポエティクス、スプリットコロナなどの系統に分類されます。
日本でよく見かけるニホンズイセンは2〜3月中旬、ラッパズイセンは4〜5月中旬に咲いています。
ギリシャ神話で美青年ナルキッソス(Narkissos)が泉の水面に映った自分の姿に恋して、
かなわぬ思いのまま衰弱死した場所から生えて来た花に、ナルキッソスの名前(学名:Narcissus)を付けたとされています。
球根で増やします。全草、特に球根に毒があるので食べると危険です。
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一般名:スイセン(水仙)
学名:Narcissus spp.(ナルシッサス)
別名:ナルシッサス、ナーシサス
科属名:ヒガンバナ科スイセン属
原産地:欧州南部、地中海沿岸 花色:黄、白、橙、ピンク
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キブシ(木五倍子) は、春に薄桃色や薄黄色の釣鐘型の小花を
葡萄のように枝から垂れ下げて咲かせる落葉低木です。
横に長く広がった細い枝に花穂が沢山付いて上の小花から咲き始めます。
染井吉野のように葉に先駆けて花が咲きます。雌雄異株で、雌株は花後に実が成り、黒い染色が採れます。
この染料は、フシ(五倍子)の代用として使われ、昔の既婚女性の御歯黒に使われました。
ここからキブシ(木五倍子)と名付けられました。
ちなみに、フシ(五倍子)とは虫瘤でヌルデという木に昆虫が寄生して出来るコブで、
その中に含まれる成分であるタンニンが黒色の染料として使われます。
一方の雄株は実を結びませんが花は雌株より沢山咲きます。
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一般名:キブシ(木五倍子)
学名:Stachyurus praecox(スタキウルス・プラエコクス)
別名:スタキウルス・プラエコクス、キフジ(木藤)、マメブシ(豆五倍子)
属名:キブシ科キブシ属
原産地:日本
樹高:3〜5m 花期:3〜4月 花穂:3〜10cm 1個の花:0.7〜0.9cm
花色:薄桃色や薄黄色
キブシ(木五倍子)
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