ギフチョウ(岐阜蝶)とは
ギフチョウ(岐阜蝶、学名:Luehdorfia japonica)とは、日本固有種で、アゲハチョウ科のモンシロチョウ程の大きさの小型の蝶です。
別名で、体の黒黄色の縞模様からダンダラチョウ、出現時から、春の女神や、春の舞姫と呼ばれます。
本州の秋田県鳥海山以西〜山口県萩市までで、里山の落葉広葉樹林の明るい林内に分布します。 、
出現期は、春、3月下旬〜5月上旬で、活動時間は朝9時頃から午後2時頃です。
翅開帳長さは5-6cmで、翅色は黒黄の縦縞模様。後翅に橙色と青の斑紋と、左右に一対の赤班とやや長い尾状突起があります。
成長は、卵で産み付けられ、孵化(2週間)して、幼虫となり、40−45日後に蛹となって10ケ月に羽化します。成虫となった後は、10日‐14日程、花の蜜を採集して食料とし交尾・産卵して寿命を迎えます。
交尾後に、雌には受胎嚢が出来て他の雄と交尾できなくなります。
、
ギフチョウの食料
成虫 花の蜜−ソメイヨシノ(染井吉野、学名:Cerasus ×yedoensis cv. yedoensis)などのサクラ(桜、学名:Cerasus L.、ミツバツツジ(三葉躑躅、学名:Rhododendoron dilatatum)などのツツジ(躑躅、学名:Rhododendron)、カタクリ(片栗、学名:Erythronium japonicum)、スミレ(学名:Viola mandshuricaレ、ショウジョウバカマ(猩々袴、学名:Heloniopsis orientalisなど。
幼虫の食草はウマノスズクサ科のカンアオイ属や、フタ バアオイ属、サイシン属の植物―◎ヒメカンアオイ、スズカカンアオイ、ランヨウアオイ、ミチノクサイシン、ミヤマアオイ、ソノウサイシン、アウズカカンアオイ、ナタデラカンアオイ、ウスバサイシン、コシノカンアオイ、カントウカンアオイ、カギガタアオイ、タマノカンアオイ、パンダカンアオイ等のカンアオイ、を食草とする。×葉が硬い種類食べないーセンカクアオイ、オナガカンアオイ。
葉が小さく幼虫がよじ登れやすいヒメカンアオイを特に好みます。
天敵は蟻や、クモ、ダニです。
生活環境の破壊から、環境省の絶滅危惧II類(VU)に指定されています。
名前の由来
1883年(明治16年)にの名和靖氏が岐阜県下呂市で初めて採集したので県名にちなんでつけた。
ギフチョウとヒメギフチョウ
ギフチョウ(学名:Luehdorfia japonica)とヒメギフチョウ(L. puziloi )はお互いに似ていますが、生息分布がギフチョウは本州のみ、
ヒメギフチョウは本州以外でも、北海道、朝鮮半島に生息する。
この分布境界線をリュードルフィアライン(Luehdorfia line:ギフチョウ線)と呼ばれる。
一般名:ギフチョウ
学名:Luehdorfia japonica
別名:ダンダラチョウ、春の女神、春の舞姫
原産地:日本固有種、
生息分布:本州の秋田県鳥海山以西〜山口県萩市、
生活環境:里山の落葉広葉樹林の明るい林内、
分類名:チョウ目アゲハチョウ科ギフチョウ属ギフチョウ種、
生活型:小型の蝶
出現時期:春、3月下旬〜5月上旬、活動時間:朝9時頃から午後2時頃、
翅開帳長:5-6cm、翅色:黒黄の縦縞模様、後翅に橙色と青の斑紋、左右に一対の赤班とやや長い尾状突起がある、
卵径:0.1cm、幼虫色:黒、幼虫サイズ:3.5-4cm、蛹体長:2cm、蛹:茶黒色で殻状、
成長段階:卵→孵化(2週間)して幼虫→40−45日後→蛹→10ケ月→羽化
成虫の寿命:10日〜2週間
成虫の食料は花の蜜。ソメイヨシノなどのサクラ、ミツバツツジなどのツツジ、カタクリ、スミレ、ショウジョウバカマなど。黄色い花には寄り付かない。
幼虫の食草は、ウマノスズクサ科のカンアオイ属やフタ バアオイ属、サイシン属の植物―◎ヒメカンアオイ(一番人気)、スズカカンアオイ、ランヨウアオイ、ミチノクサイシン、ミヤマアオイ、ソノウサイシン、アウズカカンアオイ、ナタデラカンアオイ、ウスバサイシン、コシノカンアオイ、カントウカンアオイ、カギガタアオイ
、タマノカンアオイ、パンダカンアオイ等のカンアオイ、を食草とする。×葉が硬い種類は食べないーセンカクアオイ、オナガカンアオイ
天敵:蟻、クモ、ダニ、
注記:環境省の絶滅危惧II類(VU)
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